episode-2・ Am1130

「もう一度聞く・・・お前の名前は?

お前と杉本の関係は?・・・」

薄暗い取調室・・・

生まれて初めて入った取調室

マジでTVドラマの中に自分が居るような錯覚に陥っていた


「俺の名前・・・杉本・・杉本和宏・・・」


「だから・・・そいつを俺たちは探してるんだ!!

聞いてるのはお前の名前なんだよ!!お前の!!」


部屋の片隅で俺たちのやり取りを記録している警官・・・

そしてもう一人・・・

ブラインドの下りた窓を見つめる刑事・・・


そいつが俺の両肩に手を置き口を開いた


「なぁ・・・我々は君を犯人だと言ってる訳じゃないんだ

君とあいつが別人だということは

顔を見ればわかる・・・いいかね

聞きたいのは、なぜ君があの部屋に居たのか??

そして、あいつはどこへ消えたのか?

君の知っていることを何でも良いから教えてくれないか・・・」


口調は優しい・・・だが、俺の両肩に乗せた手で

食い込むくらいの力で俺の肩を握り締める


(そう言われたって、俺は俺だし・・・大体

なんで俺が警察に追われてるんだ??・・・こっちが聞きてぇくらいだ)

壁には大きな鏡が取り付いている

きっとマジックミラーになっていて、隣の部屋に刑事たちが

俺たちの様子を見ているんだろう・・・

「武藤さん・・・同じですね・・・」



「あぁ・・・同じだ・・・

で、ICPOから来られた藤岡さん・・・

あなたのご意見は?」



そう言うと振り返り壁に寄りかかっている若い刑事を見据えた

ゆったりと体を起こし、ミラーに近づく


「そうですね・・・私たちもそれを調べているんですよ」





そう言うと武藤に向けてニヤリと笑った