Side-14
西暦2025年 12月25日
中東の軍事国家、世界からテロリストの枢軸とされていたイラクから
核は発射された・・・
その矛先は、21世紀初頭から牽制しあってきたアメリカではなく
軍事力を依存してきたソ連に対してだった
20世紀中番から共産主義の中に資本主義を取り入れてきたソ連・・・
資本主義のシステムが整わないうちに、軍産複合体はその体内に侵食し始めた
その侵食は瞬く間にソ連政府を犯し始めた
もともとソ連の化石燃料は中東のそれに比べ限界が近かった
その枯渇し始めた燃料の確保にはなんとしても他の国から輸入が必要となる
また、国内からの資金調達は年々困難な常態に陥っていた
当時、アメリカに次ぐ軍事大国であったソ連は、その権威を失墜するわけにはいかなかった
その資金調達のためにも資本主義を取り入れる必要性が生じていた
だが、ソ連は資本主義の悪しき部分の影響力を軽く考えすぎていた
共産主義の崩壊と同時にソ連内部へあらゆる資本が入り込む・・・
ソ連政府は、それの歯止めの術を知らなかった
中東とははるか昔から太いパイプで繋がっていた・・・
『不可侵』という大前提の下に・・・
だが、資本のバックアップを身に着けたソ連は、その後『不可侵』を侵し
内政干渉を始める
その対立は、1900年代後半に起こるアフガニスタン侵攻で決定的なものになった
その後もソ連と中東との間では小競り合いが続く
ソ連はそれと同時に、自国に広がる広大なツンドラと呼ばれる土地を
いかに生産性のあるものにするかの研究を行っていた
細菌はそこで生まれた・・・アメリカの頭脳を用いて・・・
延々と続く内政干渉に業を煮やしたイラクは、インドから極秘裏に輸入した核兵器を
放った・・・
細菌をほぼ完成させ、あとはそれの実践を残すだけだったソ連は
核の報復の名の下に、弾頭へその細菌を仕込み中東へ発射した
第2次世界大戦における核の威力を目の当たりにした世界は、核戦略が必要と考え
数々の戦略を行ってきた
第1に、MAD(相互確証破壊構想)
双方が大量の核を保有すれば、核を使用した国は致命的な核の報復を受ける
ゆえに、核は使用されない
だが、それは核兵器の大量生産につながり、世界は地球を何回も消滅させるだけの
核兵器を有することになった
第2に、SDI(戦略防衛構想)
当時宇宙への進出が盛んになり、数々の衛星が打ち上げられた
その中には、軍事衛星と呼ばれるものがある
その衛星へレーザー光線兵器を搭載させ、他国から発射された核兵器を打ち落とす
それが、この戦略
だが、これもまたそのレーザー光線兵器の開発そのものが荒唐無稽のものであり
数年で頓挫した
第3に、TMD(戦域ミサイル防衛構想)
核使用の可能性が高い限定された地域へ迎撃用のパトリオットミサイルを配備する
このいずれもが、軍産複合体の生息する温床になっていた
これらの結果、世界の大国は全てが核兵器を所有することになる
だが軍産複合体はそれだけでは満足しない
当時日本以外の国は、兵器輸出に対して法的な拘束力を持っていなかった
そのため核兵器は姿かたちを替え、全世界へばら撒かれ莫大な資金を軍産複合体は
有することになった
その資金力は各国の政府を裏で動かすほどの影響力を持つことになる
当時の世界で核兵器を所有していない国を数えるほうが早かった
イラクとソ連との攻撃はその隣国同士にも飛び火する
放射能と細菌の威力に恐怖した国々は、狂ったように核兵器の使用に手を染める
半年後、西側世界は壊滅的な打撃を受ける
なんとか生き延びたのは、各国の政府関係者と軍事関係者のみ・・・
一般民衆は、放射能と細菌によりまたたくまに命を落とした
アメリカの放った核は、各国の軍事拠点を目標とした
だが、生き残った狂信者たちは残りの核をアメリカ本土へ向け放った
2026年 7月4日 AM9:00
ワシントンDCへ核が堕ちる
続けて、ニューヨーク・ヒューストン・ロサンゼルス・フェニックス・サウスカロライナ他、軍事拠点へ核が堕ちた
世界は終わりを告げようとしていた・・・