【祠-続】


僕と高志は対峙した・・・


「高志!聞こえるか!俺だ・・・裕二だ!」


「・・・祐・・・二・・・我はイザナミ・・・誰ぞ!


「イザナミ・・・だと!?

そんな・・・この祠は・・・スサノオを祭って・・・」


「誰ぞ!!」


「我はイザナギの末裔・・・この祠の守護に携わるもの

お前!スサノオをどうした!!高志は!?」


「スサ・・・ノオ・・・

あやつ、このわたしに『母上』などとたわけおった

食ろうてやったわ!!」


「食った・・・だと!?

お前!なぜ高志に摂りついた!!」


「タカシ!?・・・おぉ・・・

この同胞の主のことか・・・

こやつ、わたしの力を得ようとしていたからの

黄泉の力を・・・」


「高志が黄泉の力を得ようとしていた・・・だと!?

うそだ!!

高志がそんなことするはずがない!!

あいつは黄泉の力がどれだけ凄いものか

知っていたはずだ!

むやみに近づけば憑かれることだって・・・」


「あやつは力を欲したのだ!

憑かれることによって得る強大な力を!!」


「・・・どうして・・・

どうして高志が力を得ようとするんだ!!

あいつにだって力は備わっている

そんな強大な力・・・」


「貴様と対峙するためさ・・・

あやつは貴様の力を妬んでおった

『なぜ俺にはこの程度の力しかない?』・・・とな

貴様にもわかっておろう

封じるものの力と護るものの力の差を・・・

その力の差は歴然としておる

あやつは貴様の力の凄さに

己のふがいなさを感じておった

だから我はあやつにささやいた・・・

『力が欲しいか・・・』とな」


「そんな・・・ばかな・・・

高志!!聞こえるか!!

まだ生きているなら返事をしろ!!


高志!!!」


「・・ゆ・・う・・・・・じ・・・」


月は暗黒の雲に隠れ

ゆっくりと雷雲が近づく

数千年の時を超え

創世の神が蘇る・・・


神話が崩れ去るときが近づいている・・・