【星の光】


夜空に光り輝く星たち

それぞれの星には

神話がある

先人たちは、その光に何を感じ

神話を生み出したのだろうか。。。


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地球に命が生まれた頃

遠く離れた星に生まれたひとつの物語

・・・・・

「なぁ、ピーター。この空に光ってるのは

なんだろな?」

「え・・・サイラス、お前知らないのか?

”星”って言うんだぜ」

「”星”?・・・」

「あぁ、ここからず~っと遠くにあって

光り輝くもの。。。それが”星”」

「へぇ・・・ピーターお前なんでそんなこと

知ってるんだよ」

「へへ。。。じぃちゃんに教わったんだ」

「ふぅ~ん・・・じぃちゃん・・・か」

「・・・あ”・・・ごめん

サイラスのじぃちゃん・・・死んじゃったんだよな

でも・・・でもさ、おいらのじぃちゃんが言ってたけど

おいらたちは、死んじゃうと”星”になるんだって」

「え!?そうなの??

死んじゃうと”星”になるの???」

「そう。。。でさ、おいらたちのことを

す~っと見守ってくれるんだって」

「へぇぇ~・・・じゃ、じゃぁさ

おれのじぃちゃんも”星”になったのかな??」

「そだね、きっと”星”になって

サイラスのこと見守ってくれてるんだと思うよ」

「そうかぁ・・・あの中のどれが、じぃちゃんなんだろ・・・」


「ねぇ・・・何見てるの??」

「・・・なんだ、プロッキスか・・・」

「なんだ・・・とは、なによ!

あたしで悪いみたいじゃない!!」

「あはは・・・そう怒るなよプロッキス

今、サイラスとね”星”の話をしていたんだ」

「・・・え?”星”???」

「まぁ、座れよプロッキス

お前もピーターの話聞いてみたら」

・・・・・

小高い丘の上に座り

夜空を見上げる3人

ピーター・サイラス・プロッキス

この村で久しぶりに生まれた子供たち

同じ日・同じ時間に生まれた3人

村人たちは『神の思し召し』と感じ

この子達を『神の子』と呼んだ

純真無垢に育っていく3人

村人たちは3人に大きな愛を与え続けた

この子達が生まれてから

村には、毎年のように作物は豊作となり

争いは減り

文字通りの『神の子』として

村人たちに安らぎを与え続けた

・・・・・

成長し年頃になった3人

プロッキスの美しさにはますます磨きがかかり

ピーターとサイラスの精悍さとあわせ

近隣諸国へ瞬く間にうわさは広まっていた

当時、破竹の勢いで諸国を我が物としていた

盟主ハーデスの耳に届くのにも

時間はかからなかった


美しきプロッキスを我が物とするため

ハーデスはこの村に進軍した

迎え撃つ村人たち

その先頭には、ピーターとサイラスがいた

ピーターの類まれなる知力と

サイラスの統率力と人力により

ハーデスの軍は常に劣勢に陥った

7日7夜続いた戦いにも

終止符が打たれるときが来た

村人たちの体力は疲弊し

もはや戦える状態ではなくなった

サイラスとピーターは

自らの命と引き換えに

プロッキスと村人たちの命を

守るよう、ハーデスの元に出向いた

ハーデスの軍も

さすがに疲労の色は隠せなかった

ハーデスは2人の申し出を受け入れた


村のはずれにある小高い丘の上で

二人の命の灯は消えた。。。


村人からそのことを伝え聞いたプロッキスは

悲しみに打ちひしがれた

ハーデスの元を訪れたプロッキスは

夜伽の中で

ハーデスの命を絶った

そして、二人の命が消えた同じ丘の上で

自らの命を絶った


冥界に落ちたハーデスは

やがて『冥界の王』と呼ばれるようになる


ピーター・サイラス・プロッキスの3人は

”星”になった

その星は、いつまでも村を守るかのように

小高い丘から見える、南東の空に輝いた


現在『冬の大三角形』と呼ばれている

ペテルギウス(ピーター)

シリウス(サイラス)

プロキオン(プロッキス)

は、この3人の”星”。。。

と、言われている


本当の話かどうかは定かではない・・・・・


遠い遠い昔のお話・・・・・