【鏡】


あなたは夜鏡を正視できますか?

三面鏡・・・

永遠に続く鏡の奥・・・

そこに映るものは・・・・・


゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚


女房がいなくなって早1年が過ぎる

まだ、女房の面影は消えない・・・

生前使っていたものもそのまま残っている

寝室に置かれた三面鏡・・・

今は閉じられたまま寂しげに置かれている

その前に座り化粧していた彼女・・・


仕事から帰り缶ビールを飲む

程よい酔いが、身体を包み込む

妙な寂しさを感じ寝室へあがる

(最近、ここで寝てないなぁ・・・)

ベッドへ倒れこむ

いつの間にか寝ていた・・・


肌寒さで眼が覚めた

(やべ・・・寝てた・・・)

身体を起こすと

閉じられた三面鏡が眼に入った

なんとなく開く

正面と左右に映る自分の顔

それぞれの鏡の奥に延々と続く顔

(・・・なに感傷に浸ってるんだか・・・)

そう思い、閉じようと鏡に手を伸ばした

ふと・・・視線を感じる

右側の鏡へ視線を移す・・・

延々と続く顔のひとつがこちらを向いた


にやり・・・と口元が歪んだ


・・・・・