僕が、由香里・・・いや、由香里さんというべきか
彼女と出逢ったのは、28の頃・・・
ちょうどSEXの楽しさを憶えて、やりまくっていたころだった
当時の僕は、常に女性を責める立場にあった
また、それが僕の性癖と思っていた・・・
由香里さんと出逢って、僕のSEXは激変した・・・
・・・・・
「なぁ秀治、ちょっと一緒に行って欲しいところがあるんだけど・・・」
その日、僕は友人哲夫と飲んでいた
程よく酔いが回った頃、哲夫が僕に言った・・・
「え?・・・・どこ?」
「い・・ぃや・・・ちょっと、言いづらいんだけどさ・・・」
「なんだよ(笑)言えよ・・・」
「あの・・・さ・・・SMクラブ・・・なんだけど・・・」
「えぇぇぇ!!!・・・・SM!!!」
僕が思わず発した大声に周囲の客達の視線が僕と哲夫に注がれた
「ば・・ばか!・・・声がでけぇよ!!」
「・・だ・・・だって・・お前・・・」
「ま・・まぁ・・ちょっと聞いてくれ」
哲夫は高校からの腐れ縁の仲間、互いに東京の専門学校を出たのだが
もろもろの事情から地元で就職していた
お互い、会社に入って中堅どころ、それなりの役職にもなっていた
哲夫がある接待で連れて行かれたらしい
それなりに女性には不自由しない哲夫だったが
その接待で自分の中に眠っていたものが目覚めたらしい・・・
それが・・・「SM」だった・・・
ちなみに、哲夫は「S」らしい(笑)
「M女」をいたぶる時の快感は、今までのSEXとは比べ物にならないらしい(笑)
最近は、周一で通っているそうだ・・・
「お前なぁ・・・彼女いるんだろ??」
「ぁあ・・・でな・・この前彼女とのSEXのとき、ちょっとだけやったんだ・・・SM・・・」
「・・・・・で??」
「・・・ぃや・・・こっぴどく怒られてさ・・・最近じゃ携帯も出てくんないんだ・・・」
「・・それ・・・ちょっとだけって・・・結構ハードだったんじゃねぇのか??
で、SMって・・・なにやったんだよ???」
「・・・ぁ・・・あの・・・ロウソク・・・と・・・」
「・・・と???」
「・・・ムチ・・・」
「哲夫・・・お前・・・・・」
・・・・・
唖然とした(笑)・・・当時の僕には「SM」は無縁のものだった
言葉は、確かに聞いたことがある
プレイの内容もそれなりには知っていた・・・でも
まさか、自分の周りに実際にそういう人種がいるとは考えていなかった
その後、店を出た二人は、哲夫の行きつけの店へ向かった
「・・・なぁ、秀治。お前、俺のこと変態だと思ってるだろ・・」
「ぁあ?・・・別に、そんなことおもってねぇよ」
「秀治・・・お前もやってみりゃわかるさ・・・あの快感・・・」
「快感って・・・お前・・・」
(SMねぇ・・・・こいつ昔からちょっと変態じみてたけど・・・あんま興味ねぇなぁ・・・)
歓楽街のちょっと外れに、その店はあった
路地を入った奥に黒字にピンクのネオンが見えた
細い階段を上がり扉を開ける・・・
目の前に「S嬢」と「M嬢」の顔写真が飛び込んできた
どうやらこの中から、お気に入りの女の子を選んで
受付に申し出るらしい・・・
僕の目に真っ先に飛び込んできた女性
それが、由香里・・・だった
その瞳の妖しさに一瞬で心を奪われていた・・・
「S嬢」だったのに・・・・・
・・・・・
前払いの料金を支払い、僕と哲夫はそれぞれの部屋へ案内された
酔っ払っていたせいもあるのか
僕は結構興奮していた
その時僕は、てっきり「M嬢」だと思い込んでいた
・・・・・
そう、扉を開けるまでは・・・・・