窓をたたく雨音で目が覚めた
遅くまでの仕事で頭が働かない・・・
(また雨かよ・・・)苛立つ・・・
なんだか、首が痛い・・・
(・・・ふぅ・・・夢か・・・嫌な夢だ・・・)
《トントン》・・・部屋のドアをノックする音
(あ”ん・・・なんだこんな時間に・・・)
空ろな頭のまま起き出し立ち上がる
《トントン》・・・繰り返されるノック
「はい。ちょっとまって・・・」
(・・・え?これって・・・夢と同じ・・・)
(なんか・・・嫌だな・・・)
玄関へ行きドアスコープを覗く
ドアの前に立つ女・・・
「・・・どなたですか?」
覗きながら声をかけた
「・・・・・」
女の口元が動く
(やっぱり・・・夢と一緒だ・・・)
(どうする?・・やばくないか?・・・)
(ほっておくか・・・)
《トントン》・・・部屋のドアをノックする音
(頼む・・・帰ってくれよ・・・)
《トントン》・・・
《トントン》・・・
(いやだ・・・絶対あけない・・・)
《トントン》・・・
《トントン》・・・《トン・・・》
・・・・・
・・・・・
・・・・・
(・・・いなくなったか・・・)
静かに起き上がりドアへ歩く
スコープを見るのが恐い・・・
でも・・・恐る恐る覗く
女はいなかった・・・
・・・・・
(ふぅ・・・いなくなった)
・・・・・
「いるわよ」
・・・・・
・・・・・
・・・・・
国道の交差点
横たわり頭部から血を流す女・・・
見開いた目・・・
その先に、電柱に激突した車・・・
運転席の男は折れたハンドルが喉元に突き刺さっている
女の目に映るその姿
死後硬直か、女の口元がニヤリと歪む
雨が血を流す
・・・・・
遠くから聞こえてくるサイレンの音
女の瞳は閉じられた
・・・・・