暗闇に浮かぶ光
そこへ向かうハイウェイを走る、ジョンとミハエル
後ろから二人を追い越す救急車とパトカー
二人は路肩へバイクを止めた
・・・
「・・・間に合わなかったか」
「兄貴・・・」
「ああ・・・もうやつはいない・・・」
「・・・すまない、俺の感覚がもう少し鋭ければ・・・」
「気にするな、ミハエル・・・少しずつやつとの距離が短くなってきているさ」
「・・なぁ、俺の勘なんだけど、あいつは次はアメリカだと思う・・・」
「ん?・・・なぜ?」
「いや・・・ほんと、ただの勘なんだ・・・でも・・・」
「でも・・・なに」
「俺の勘が今回は確実にやつを捉えているような気がしてならないんだ・・・」
「・・・アメリカ・・・か」
「ああ」
「なぁ、ミハエル・・・アメリカのどこかわかるか?」
「あぁ・・・おそらくミシシッピーだと思う」
「ミシシッピーだと!?」
「・・・クー・クラックス・クラン・・・知ってるか・・」
「・・・「白人至上主義者」のことか・・・」
「ああ、やつはきっとそいつらの中に紛れ込む・・・そんな気がしてしょうがないんだ・・・」
「・・・K・K・K・・・行ってみるか・・」
・・・・・二人はバイクのエンジンをかけ空港へ向かった
ほどなく、空港から飛び立つ機影
二人の席は離れていた・・・互いに窓側の席へ座った
外を見るミハエル・・・その表情は何事かを決意しているように映った
ニヤリと口元が歪むミハエル
おもむろに反対側のジョンを見る
・・・・・
十数時間後、二人はある街の駅に降りた
古くから歴史のある街のように二人の目には映った
道行く人々が二人の姿を見つめる
その視線の鋭さに戦慄が走る
あと数時間後に始まる闘い・・・
「いよいよか・・・」
「これで最後だ・・・」
二人は心の中でつぶやいた
通りを吹き抜ける一陣の風
その砂埃に目を伏せ、帽子を目深にかぶり二人は歩き出した
決戦の場所へ向かって・・・