眼下に広がる光・・・背中には赤い月
空中を飛ぶ俺は、先ほどまでの高揚感は少し薄れ
妙に冷静になっていた
不思議だった・・だが、それと共に力が漲るのを感じている
もう間もなくやつのいる街へ着く
おそらくやつも感じているはず・・・
どんな男なんだ
・・・俺はやつに勝てるのか・・・
言いようもない不安が俺を襲う
・・・大丈夫だ、その為に俺は仲間を食らった
やつだ!!・・・俺の本能が言った
街の光の中に一箇所だけ黒いシルエットの建物・・・
俺はその建物をめがけ降下した
庭に降り翼を納める
視線を感じ上を見る・・・暗闇に光る光・・・
見るものを射すくめるほどの威圧感を感じる
背中に薄っすらと汗を感じる・・・強い・・・素直にそう感じた
やつが窓を開き翼を広げ降りてくる。。。
その間、俺は身動きが出来なかった
「来たか・・・」
その言葉に全身が総毛立つ
「・・・お前が、ジーザスか・・・」
「ヘルシング。。。お前、声が震えてるぞ・・・」ニヤリと笑うジーザス
「そういうお前もな・・・」
その言葉を発するのが精一杯だった。。。
・・・・・
「まぁいい・・・ところでヘルシング、お前・・・俺をどうするつもりだ」
「食らうさ・・・」
「・・・ほぅ・・食らうねぇ。。で、それからどうする・・・」
「それから?」
「そう、それから・・・」
「・・・・・」
「お前、血の輪廻を止められると思ってるのか??。。。あ~?」
血が滾る・・・体が震え力が沸いてくる
やつは一歩一歩近づいてくる
・・・・・
俺は、地を蹴りやつに飛び掛った。。。