俺は当ても無く彷徨っていた

いつからなのか記憶も無くなっている

唯一憶えているのは・・・「匂い」・・そう、血の匂い・・それだけだ


閑散とした街を歩く

夕闇が迫っている  俺の中でふつふつと滾るものを感じる

身体が欲してる  言いようも知れぬ高揚感が俺を包む

どこかに居ないのか・・・

頼む・・この俺の昂ぶりを静めてくれ・・・


ふいに横道から女が飛び出してきた  避けきれず倒れこむ女

(・・・いた・・・)

「ごめん、大丈夫?」

「・・いった・・あ、こちらこそすみません」女はスカートの裾を治し立ち上がる

(・・いける・・この女・・いけるぞ・・)

「あのー、お詫びといっちゃなんですけど・・・お茶でも・・」

「あは、それってナンパですか?」女が笑う

「まぁ・・・そんなところ・・・」

「そうねぇ、ちょっとならいいですよ」

「あ、ありがとう」・・・(かかった・・)


俺は今にも襲い掛かりたい衝動を押さえ勤めて平成にふるまった

いつの間にか街には灯りが灯っている

女の鼓動が俺の腕に伝わる

俺の鼓動とシンクロする

俺は女の腕を取りビルの影に入った


「あん、だめよ・・こんなところで・・」

俺は女の唇をふさぎ首筋に舌を這わせる

「あ・・・」

右手で女の乳房を掴み、左手で股間を弄る

女の股間は濡れていた・・・構わず指で弄る

「ぁぁあ~ん・・だめ・・そこ・・・」

俺はジッパーを下げ取り出すと股間に突き立てた

「あぁっぁ・・」

(この感触だ・・この感触を俺は欲していた・・)

俺の腰の動きが速まる 女の股間から汁がほとばしる

「あっぁああ・・い・・く・・・」

女が絶頂に達すると同時に俺は首筋に牙を立てた

(これだ・・・この血だ・・・)

奥深く牙を立てる

それとともに女が絶頂の局地に達する・・・

牙を通して女の血が俺の体内に流れ込む

俺の昂ぶった身体は徐々に平常に戻る


やがて女の身体が崩れ落ちる


(とりあえずこれでしばらくは過ごせる・・・)


俺はジャンパーの乱れを直し通りへ出た

街は夜を迎えつかの間の賑わいを見せている


(次の獲物を探すか・・・)


俺は夜に紛れた