「おい!じじい。貴様なぜこの扉を開けた!!」
「さぁ、わしが開けたのではない。彼が開けたのだよ」
「・・貴様~!!」 「おい!その二人を確保!本部へ戻る!!」
「こちらチェイサー。データ2及びデータ4を確保。これより帰還する。」 「・・・データ7はどうした。」
「・・アマノイワトを開けて逃走・・・」 「・・・そうか。開けたか・・・」
洞窟内に残された老人 連れ去られる二人の少年
(人類は奢り高ぶりすぎたのじゃ・・・破滅は近い。彼がどちらに動くか・・・)
開けられた扉を見る老人 底の無い暗闇がそこにはあった
(この扉を開けて、戻った者は居らん。久々に現れた希望だったのだが・・・)
独り言のようにつぶやく老人 その姿は徐々に消えていった。
洞窟を通り抜ける風 その風と共に扉は閉まった。
西暦2275年 それまでの危機的状況を人類は奇跡的に回避した
それを自らの力と過信した人類は生存の場を宇宙へ求めた
反物質エネルギーをある日人類は手にした ある一人の人間の手によってそれは人類に適合した形へ変換され、さらにそのエネルギーによって亜空間航行を可能にするシャトルが開発された
西暦2375年 世界の各国からシャトルが宇宙へ向け飛び立った
太陽系の全ての惑星を人類は開発し、さらにその触手を銀河系まで伸ばしていた
「ブラックホールの通過」 ブラックホールは入り口であり、その出口としてホワイトホールがある
俗説として20世紀後半に広まった説。 24世紀の今、その説は現実のものとして語られていた
銀河系の開発を目指す人類にとって、その説を実現することは命題の一つであった
・・・・・・
太陽系第17惑星ダイダロス 僕たちはその惑星で生まれ、そして育った・・・そう思っていた
だが、僕たちは遺伝子操作によって新たに生み出された人類・・・「ネオ・ノイド」そう呼ばれていた。
限られた擬似空間の中で僕たちは試験管を父と母とし生まれ出で、そしてヒューマノイドを擬似両親として育てられた
僕たち「ネオノイド」は宇宙空間でも気密服なしで生存できるよう操作された人間・・・フッ人間と言っていいものかどうか・・・。
その老人は時折僕たちの前に姿を現した その度に老人は僕に話しかける
「お前が希望なのだ」と
僕はその言葉が本当なのか確かめたくてここへ来た
あの、アマノイワトを開ける為に。
本日のお話はこれで終わり
次回またお逢いしましょう devill でした