3日前の夕方のことだった。
依然として元気が出ないけど、その日の昼までは落ち着いて草を食べて過ごしていた。
それが、夕方見た時には放牧地の同じ場所で、ただずっとぐるぐる回っている。

明らかに様子がおかしい。
馬房に帰ってからも、同じようにぐるぐる回っていて、飼い葉や水をほとんど摂取しなかった。
診療センターで検査を受け、帰って来てからは泡を吹くこともなく、飼い葉をちゃんと食べていた。
翌日から放牧しても、落ち着いていたので、きっと少しずつ元気になるんだと思っていた。
ところが…
もう毒はとっくに抜けているはず。
だけど、神経に何か障害が起きたのか、完全に様子が変わってしまった。
一昨日からは放牧すると、

ただひたすら歩き回っているだけ。

立ち止まることはなく、まるで魂が抜けたかのように、ずっと歩き回っている。
昨日も放牧地を徘徊するだけで、草はまったく食べていない。
飼い葉を少し食べるぐらいで、水はバケツを口の所に近づけると、なんとか飲んではくれるけど…
そして今日もまた…

放牧地をさまよっている。
疲れたのか、時々立ち止まることはあっても、草を食べる様子はない。
体は筋肉が落ちて、痩せていくばかり…

いくら呼んでも、止まってはくれず、歩き続けている。
草を食べることも、水の飲み方も忘れてしまったのだろうか…
獣医さんからは治療法はないと言われています。

もう鳴き声もずっと聞いていない。
あんなに毎日元気に過ごしていたのに…
いつもやんちゃで元気いっぱいだったキャットくんに戻ることはないだろう…
ごめん、何もしてあげられない…
もうキャットくんに声が届かない…