「友愛じゃなくて恋愛だぜ?」
「その…俺のこと…いつから?」
「意識したのは中学から。優がこの高校行くっていうから猛勉強して滑り込みセーフだったし」
だから今追い付け無くて落ちこぼれな生活を送っていた。俺が行けるレベルじゃなかったんだけど優と離れたくなかったから。
気持ちを表す様にしっかりと抱きしめて、良い香りのシャンプーを思い切り吸い込んだ。
俺の腕の中の優は緊張していて俺の指が移動するたびにビクッとしていた。
「……優は、やっぱり友達以上にしか思ってくれない?俺のこと」
「……そんな、事…ない」
「え?」
腕の中の優が微かに震えた。
そしてゆっくりと顔を上げ、愛して止まない優の瞳と視線が絡み合い、心臓が大きく跳ね上がった。
何か思い詰めているような瞳だった。その瞳が視界に広がったと思えば、俺の唇に柔かな物が押し当てられていた。
「…っ……ゆ、う?」
「…俺の気持ち…」
そう言った後に唇が離された。
急に失くなった喪失感に駆られ、そして“言葉の意味”を理解すれば嬉々が充満しいてもたってもいれなかった。
優が…優が…
あの優が、俺の事を――…
しかし優は一度ふわりと笑みを浮かべた後に腕から逃れ、真っ赤な顔をテーブル方面に向けて其方に歩いて行く。
「さっ宿題しようぜ。陸は全然進んでないんだからさっ」
「ちょっ…優!」
「俺のノート見ていいからさ…」
「待って!!」
――ギュッ
俺の横を擦り抜けテーブルに歩み寄る優の腕を掴み、引き寄せては後ろから抱きしめた。
やっぱり優の体はビクッと震えた。
両腕でしっかりと抱きしめながら唇は優の耳朶を掠め、舌を僅かに覗かせて耳朶を舐める。
そして名前を甘く囁いた。
「……優…好きだ…好き…」
「…ッ…り、く……ッ」
「優……」
舌先を耳穴へと滑らせ耳朶全体を口に含み、わざとクチュと音をたてると優の唇から可愛い吐息が零れた。
続→
※次回からアメンバー限定になります
そんなに気にしないのは可愛い子や美人な子を手当たり次第に誘っては摘み食いの日常だったからだ。
最終的には総てのオレの可愛い子達を両腕一杯に侍らせ、王様気分を味わえたらなーっと…。一応オレの夢。
――が、一つだけ問題があった。
寮に帰宅すると星の名がモチーフと成った表札に【Lupus(ルプス)】と記されている。意味は【狼】で、オレにピッタリと勝手に思っている。
花や蔓で装飾されたアーチを潜るとお洒落な白を基調とした清潔感溢れる外観の寮が姿を現す。
幾つか寮も在り、此処が一番広い。と言うもの三年だからだ。
学年が上がる度に寮を移動しなげればならなかった。普通なら面倒な事だけど、部屋がグレードアップするってンなら喜んでっと言うように皆素直に移動していた。
幾つもの扉の前を通り過ぎてオレの部屋へと戻って来ると鍵穴に鍵を突っ込み横に回す。
カチっと云う音と共に鍵が開き、扉を引いた刹那――…
「っ、ぁん…はぁ、…ゃぁ…気持ち、いい……っ」
紛れもなく真っ最中の喘ぎ声。
部屋には独特のニオイが立ち込め、それと甘い薫りが混じり合えば忽ちエロティックな香と変貌する。
これでもかって程の喘ぎの高ぶりとは裏腹に冷め行くオレのテンションに、小さな溜め息を吐いた後金髪の髪の毛をガシガシと掻き乱す。
普通のヤツなら邪魔しないようにと気を利かせ退散する所だが、オレは態と音を立てて靴を脱いで、そして部屋までの廊下を又しても音を立てて歩く。
最後は豪快に仕切りのドアを開け放つ。
KY?知らね。
「お楽しみのとこ悪ィ、ただいま~」
「ぁん…千秋せんぱ…誰か…来ちゃった…っ、恥ずかし…」
「無視してろ、俺だけ感じてりゃ気にならなくなる」
「…でも…ぁあ、っはぁ…」
三年になればグレードアップはするが流石に個室って訳じゃなく、ワンルームに机とベッドが左右に一つずつ、真ん中にテレビと小さなテーブルがあり、丁度真ん中から仕切りのカーテンが引いてあった。
談話やテレビ見る時やらはカーテンを纏め、プライベート時間はこうやって綴じている。
カーテンからはバックから突かれているシルエットが浮かび、その光景に喉を震わせ鑑賞に浸った。
続→