黄檗宗大本山 黄檗山萬福寺(おうばくさんまんぷくじ)
![黄檗宗紋:三つ葵(徳川葵)](https://stat.ameba.jp/user_images/20160803/15/devilark666/63/80/j/o0150015013713959266.jpg?caw=800)
萬福寺をはじめとする黄檗宗では宗紋として「徳川葵」こと「三つ葵」を使用している。
隠元隆琦(いんげんりゅうき)によって開山された萬福寺。
隠元はインゲン豆や煎茶道などを始め様々なものを中国から日本へ持ち込んだ。
萬福寺の本尊は釈迦如来。隠元が開祖のためか萬福寺は中国寺院のような印象が強い寺。
私も好きな寺の一つで、非常に見た目に分かりやすいものが多くあるのも特徴だろう。
その一部をご紹介しておきましょう。
布袋。中国弥勒ともいわれる。
圧倒的な風格で萬福寺の山門を潜りそのまま正面に鎮座している。
圧倒的な風格で萬福寺の山門を潜りそのまま正面に鎮座している。
この布袋の周りを四天王が守っている。
この布袋が「都七福神」の一つに数えられている。
韋駄天。
元々は塞建陀天や私建陀天といったが、建駄天と略されたものが誤写され、さらに道教の韋将軍信仰と習合した結果、韋駄天となってしまった。
布袋の真裏に構えている。私はこの韋駄天が大好き。
羅睺羅尊者(らごらそんじゃ)。
圧倒的なこのインパクトが最高でしょう。
羅睺羅の意味には諸説あるそうだ。家紋研究家的には九曜の一つ、羅睺(らごう・ラーフ)との関係性も気になるところ。
黄檗宗における十八羅漢の一人。
開梆(かいぱん)、魚梆(ぎょほう)ともいう。
雲版(うんばん)などと基本的な用途としては同じで、他宗派における半鐘などと同じ。
木魚(もくぎょ)の原形である。
木魚(もくぎょ)の原形である。
これは魚の形の懸魚を屋根に吊り下げる風習が中国雲南省で今も残るが、この風習が元であろうとも推測される。
また、屋根の破風の下に懸魚の原形ともいわれる。
また、屋根の破風の下に懸魚の原形ともいわれる。
この写真は境内に見られるベンチだが、中央に刻まれるのは三つ葵であるが、その左右にはまるで王冠のようなものが刻まれている。果たしてコレは一体何なのだろうか。
黄檗宗のお坊様に尋ねたことが分からないそうだ。
萬福寺では合計5つの朱印が頂ける。
黄檗宗のお坊様に尋ねたことが分からないそうだ。
萬福寺では合計5つの朱印が頂ける。
- 大雄宝殿
- 萬徳尊 開創350周年記念
- 布袋尊
- 韋駄天
- 魚梆
大雄宝殿
萬徳尊
開創350周年記念
開創350周年記念
布袋尊
布袋尊
都七福神
都七福神
(書いて頂いた時期が違うので若干字体が違いますが同じ朱印です)
韋駄天
魚梆