霊閉(以下:霊)「・・・・な事があったんだ」
「ほう・・・」
霊「それで気がついたら朝で」
・・・
男はゆっくりとコーヒーを飲んでから口を開いた
「夢・・・とするのが自然な解釈だろう
が、それじゃ納得しないんだろう?」
霊「あぁ、だからお前の見解を聞きたい」
少し飛んだところからの話になると前置きして男は話し始めた
「意識ってあるだろ?
当然のように存在しているこの意識さ」
霊「ん?あぁ」
「体が死ぬと意識も朽ちる
が
意識が消えても体は残る」
霊「・・?」
「つまり意識は単に脳に植え付けられたものじゃない
と、考えられる。ここまでは良いか?」
霊「あぁ・・・」
霊閉はよくわからなかったがとりあえずうなずいた
「だが本当は体が消えても意識は消えず
そこいらに漂っているのさ」
霊「・・・へぇ、どうしてそう思う?」
「それを裏付ける事例も多数ある
ただしそれは見えるものじゃないから皆気付かない」
霊「・・・なるほど。それで?」
そう急くなと男は笑った
「しかし見えるようになる条件が一つだけあるとしたら
何だと思う?」
霊「肉体、の存在?」
「察しがいいな、その通りだ」
霊「どうも」
「肉体という器を得てようやく意識は具現化する
もちろん目では見えないが、存在は確認できるようになる」
霊閉には男の話が事実なら
昨晩自分に起きた現象の全容が少しずつ見えてきそうだった