5月4日みどりの日に結婚式を挙げた私たち。
当初は5月5日子どもの日に予定していた。

式場の希望の時間が空いてるのは5日。
でも4日しか披露宴会場が空いてなかった。
5日に空いてたのは暗い会議室のみ…。

母は、「会議室でいいじゃない」と言った。

「贅沢」
「傲慢」
「何様のつもりか」
「あんた達にはピッタリだ」と言った。

仮に5日としてた段階で周りに触れ回った母としてはどうしても5日したかったようだ。

まだ仮だからと誰にも言ってない私たちには日付の変更は全く問題がなかったのだが。

「子どもの結婚だから子どもの日やねん」
そう触れ回っていた。

親にとったらいつまでも子どもは子ども。

私にまだまだ青い面があるのは認める。

でも、それは母も同じ。

三者面談や家庭訪問では
「Nanaさんの方が余程大人ですね」
と言われた。

母は…子どもだった。
ずっと子どもだった。


アダルトチルドレン……
私は大人の役目を強いられていた。


母からは言われたくない台詞。

……“子どもの結婚”。


ママゴトの結婚だと言った。

まともに恋愛もしたこともない人になど言われたくない。
まともに夫婦添い遂げられなかった人になど言われたくない。


誰もあなたを愛せない。

慕っていたつもりだ。
愛していたつもりだ。

けど…あなたを愛そうなんて無謀だったよ。