旅行から戻ると現実に引き戻された。

何かに焦っていた。
いったい何に焦っていたのか。

授かれないかもしれない…
という恐怖が頭をグルグル駆け巡る。


専業主婦。
小さい頃からの夢だった。

母子家庭に育った私。
母は働いていた。母の料理を食べるのが夢だった。

自分は絶対、専業主婦になるんだ!小さい頃に誓ったんだ。


家事が好き。
インドアな方だからか、家に居るのが好き。


しかし、この時期、一人で家に居るのは辛かった。
余計なことを考えてしまう。


子どもが出来ないのなら…
興味があった仕事してみようか…。
お金の問題だけでなく、気を紛らわすためにも…。


私はスイッチが入ると行動は早い。
思い立ったら、さっそく仕事探しを始めることにした。


私の興味のある仕事は、縁故採用が多く、コネがないと厳しいもの。
求人時期は定まっていなく、空きになれば応募をかける。

つまり、そもそも都合良く求人が見つかるかすら難しい。
また見つかったとしても、高倍率。
書類で落とされて当たり前の世界。
残念ながらコネもない。

それでもやはり、せっかくなのだから興味のある仕事に挑戦したいと思った。



一応夫に相談した。
本当は相談するまでもない。

夫は私に働いて欲しいと思っているのだから。あわよくば、食わせて欲しいとさえ(-_-;)


夫は反対するでも賛成するでもない様子。
「専業主婦に憧れてたのになぜ急に?」といった感じだった。



運は悪い方ではない。特に社会運は強い。
今までも、そう感じる出来事はあったのだが…


今回も、運良く求人を見つけた。〆切ギリギリ。

悩んでる暇はない。
ダメ元で履歴書を送った。




あー、勢いで送っちゃったよ…(>_<)
誤字脱字チェック甘かったなぁ。
ダメ元でも落ちたら凹むなぁ(;_;)うぅ
もうちと悩めば良かった…。



自分の世界に浸っている夫が励ましてくれるわけもなく、一人空しくクヨクヨするのだった。



クヨクヨしても仕方ない。
翌日には、他にも求人がないか探していた。



…すると、さっそく電話がかかってきた。
なんと、面接をしたいと☆

ヽ(´ー`)ノバンザーイ


スーツを用意していたら、夫は「かっこいい~♪」と急に応援モードに。

ただのスーツフェチなのか(-_-;)