あんなことがあって、
昨日も昨日で、
普通なら考えられない状況で、
会いたくもない人と対峙したのに、
今は割と冷静。

もう涙も出ない。
けど、ふとよぎる。
ほんとツラいなぁ。

大好きで大好きな彼は既婚者でした。
臨月の嫁がいました。
彼は嫁の目の前でも、
私のことが『本気で好きだった』、
と言いました。

あんなマメに会っていて、
照れる言葉も散々言われて、
強く抱きしめられた感触も、
深い深いキスも、
まさかこんな現実だったとは、
思いもしなかったよ。
バカな女だった訳じゃないと思う。
疑って、カマかけてさ。
私だって周到に動いてた。

まさかのまさかだよ。

嫁が良い人で、
『あなたも私も騙されてたのよね』
ってかばってくれたから、
良かったものの。

赤ちゃんが欲しくて堪らなかったのに。
大きいお腹と、結婚式の写真、
見たくなくても、目に入っちゃったよ。

私が思い描いてた夢だったのに。

それでも、嫁に対して、
『体気を付けてね』
『栄養しっかりとってね』
って、心配しちゃう私。

酷だ。

嫁に愛情はなくても、
子供には愛情がある素振りだった彼。
仮面夫婦だろうが、
家庭を守ってくんだろうな。


楽しかった記憶が、
メモリを消去するみたいに、
ポチッと消せたらイイのにな。


ツラい。