今回は1993年に発売されたGilles de Raisのミニアルバム「JAPAN」を紹介する。
曲数はたったの4曲であるが、各曲とも違った味わいを見せている。
次作「Crack A Boy」では更なる方向転換により大人びた楽曲が多くなり、「殺意」の頃のような激しいGilles de Raisを聴くことができるのは今作で最後と言っても良い。
ジャケットは何となくBUCK-TICKの「TABOO」に似ている気がする。


収録曲

1.ANIMAL BEAT
2.LONG WAY TO YOU
3.BAD GRAPE
4.SANDY Ⅱ

M1はとにかくSINNのドラムがカッコイイ曲。
ギターもかなり尖りまくっててカッコイイ。
この曲のPVでJOEがギターを奏でているシーンを見ることができる。(YouTube参照)
M2はDEE作曲のバラードナンバー。
迫り来るような緊張感と優しさが共存したかのような哀愁漂うギターと、JOEの優しい歌声が非常に染み渡る。泣きのギターソロとベースラインも素晴らしい。終盤の孤独になった感じのするアコギの音色も良い。
ちなみにGilles de Raisのバラードでは吾輩が1番好きな曲である。
M3はJACK作曲で、イントロのギターがエッジが効いていてカッコイイ。切り裂くようなギターソロも非常に良い。
M4はバラードナンバーでSINNとDEE
の重たいドラムとベース、JACKのメロディアス且つ緊張感のあるギターとJOEの苦しそうな声が非常にマッチしている。同じバラードでも「LONG WAY TO YOU」とはまた違った感じのバラードであると思ふ。


僅か4曲ながらも1曲×2が非常に聴き応えのある作品に仕上がっていると思ふ。
Gilles de Raisの鋭利な部分も再び戻ってきたという印象を受ける。この方向性で行けばまた違った感じになっていたかも知れない。

お気に入り度(5段階)
★★★★★