おはようございます

 

今年に入って新NISAが始まり、一時期テレビや雑誌でも盛んに新NISA特集の嵐でしたね。

 

でもお触り程度に解説するだけで本人が死んだ時にどうなるかは中々紹介しないので、後期高齢者のト-カ父とト-カのリアルな会話を紹介したいと思います。(文字起こししたとも言う)

 

 

 

新NISA特集のテレビを父と二人で見ながら

 

父「お父さんもNISAを始めたらどうやろか?」

 

ト-カ「いやいや、それよりも前からお願いしている今の一般口座にある上場株式を死ぬまでに現金化・確定申告まで済ますミッションを引き続き頑張ってほしいけど、一応オトンがNISA口座を開設した場合を教えてあげようか?テレビでNISAの一般的な事は何となく分かったと思うし死んでからの事ね。」

 

 

ト-カ「それじゃあ、ハイ!今日オトンは死にました。」

 

ト-カ「まず遺族は相続税を払わないとアカン。その場合の株の評価額はオトンが死んだ今日の終値ね。」

 

※正確には下記の4つの株価から一番安い価格にしていいけどオトンにそこまで伝えていません。

 

①死亡日の終値

②死亡月の平均値

③死亡月の前月の平均値

④死亡月の前々月の平均値

 

ト-カ「相続税を払う為の評価方法は特定口座・一般口座・NISA枠全て一緒」

 

 

ト-カ「次に株式の名義を変更ね。オカンか私か妹がオトンと同じ三菱UFJモルガン・スタンレー証券に口座開設をして株を移すねん。そうしたら売却して現金化できます。売却した時に利益が出たら譲渡所得税を払う。売らずに自分名義の口座で持っていてもいい。」

 

ト-カ「その時の取得単価はオトンの一般口座の株はオトンの簿価をそのまま引き継ぎ。」

 

ト-カ「オトンのNISAの取得単価はNISAは引き継げないのでオトンが死んだ日の終値で移される。」

 

ト-カ「だからNISAの株がオトン時代に含み益なら(オトンの取得価格と死んだ日の価格との差額は非課税になるルールがあるから)まだいいけど、この高値圏で株を買って含み損で死んだら、ト-カ家という大きな括りで見た時に少ない財産がさらに減る場合がある。お年寄りのNISAは死期が近くなれば優先的に終活していかないとアカンのに今からオトンがNISAを始めるという事はセオリーに逆行している状態です。」

 

ト-カ「ていうか、オトンは株の配当金は郵便局に証書を持っていって受け取っているけど、NISA枠は証券口座で振込にして受け取らないと非課税にならないで。だからオトンがNISAを始める事はあまりメリットは無いと思う。」

 

父「そっか…(´・ω・`)」

 

 

 

たぶん、しばらくしたら同じような会話が繰り返されると思います。ご参考になりましたら幸いです。