こんにちは

 

先日、阪急百貨店で開催されていた「加納節雄」展を覗きました~。3月2日まで。

 

展示販売・入場無料。写真撮影可。

 

 

この方は存じ上げなかったのですが、入口から見えた作品が”何だか知らんがとにかくよし!”だったのでフラフラ~っと会場に入ってしまいました。

 

加納さんは2020年から日本を拠点に活動されているかたで、今回は2023年に京都の東寺での展示会で発表した作品などSETSUO KANOの世界観を体感できるような構成になっていました。

 

室町時代辺りから確立してきた日本の文化である「無常」を創作意義として、絵の表現として白は(色)は黒は(空)とやつし描かれているそうです。日本美学の根源にある色即是空「虚空」の世界を芸術で表現されています。

 

そこまでが前提。

 

 

それを踏まえて作品を見てください。水性マジックペンのインクを使った筆で描かれています。

 

 

入口にドーンとある風神雷神。風神の風袋の表現に見とれました。

 

 

 

こちらは力強い昇龍ですね。写真じゃ分からないけど色々な角度から見ると黒く塗られた所にも龍が描かれた跡が見えて、これが「無常」の表現と思いました。(よく見ると他の作品も黒く塗りつぶす前に何か描いてある)

 

あ、少し前にここに龍が居たということか。過去だから描いたものをわざわざ黒く塗りつぶして現在の龍を新たに白く描いたんや。絵に時間経過も入れてるんだ。(ブログ書いていてようやく理解したわ)

 

 

 

仏画だからこのあたりは東寺で展示された作品ぽい。これらが東寺のお堂で見れたとなると中々の空間だったと思います。

 

 

 

 

 

 

機会がありましたら皆さんも是非鑑賞してください。