手招く西脇さんに小さく会釈をし部屋へと静かに入ってきた。
そのまま真っ直ぐに和志の前へと歩み寄り頭を下げる。
突然の彼女の行動に、和志の奴は慌ててベッドの上で正座になり同じように頭さげちっまてるし・・・。
二人とも頭を下げたまんま固まって動かない。
それに焦れた俺は和志の頭を思いっきり叩いてやった。
「お前までおんなじマネして、馬鹿かお前は?」
「っいったいなぁ!?なんで頭はたくん?」
勢いでベッドから落ちかける。それを必死に耐えながら文句を言ってくる。
当然俺はそれを無視する。
「こいつがどんくさいのが悪いんだが、実際こんだけ怪我までしたわけやし、教えてもうてもええんやろ?」
全く見えてない喧嘩の理由。刃物まで出てきたんやったらもう洒落ではすまん。
それは彼女自身も納得してたようや。すんなり首を縦に振り話し出した。
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