有り明けの恋 | DavidオフィシャルブログPowered by Ameba

有り明けの恋

8月のとある日
僕はライブの打ち上げを終えて、二軒目で飲んでいた。
その時にたまたま同じ駅で飲んでいた友人から、合流しようというメールが届いた。

僕が二軒目を後にしたのはそれから30分後。

時間は間もなく朝の3時になるところだった。
湿気と程よい酔い加減に包まれながら、三軒目に到着すると、馴染みの顔が連なっていてテンションが少し上がった。

だけど、30分で帰ろうと思っていた。
何だかんだ2日間くらいあまり寝ていなかったからだ。

友達もほろ酔い、静かに帰ってもバレない、逆に挨拶したらきっと帰さない雰囲気が匂っていた。

すっと振り返ると7年ぶりに歌仲間と再開した。
驚きと共に発せられた2人の声は、たちまち注目を集めた。
帰りたい理由は忘れてしまったが、帰らない理由が明確に浮き上がった。

友人は友達といて、これまた不思議な雰囲気のある面白いヤツだった。
ちょうど歌をやり始め、歌える場所があれば歌っていたあの頃…
出会った歌い人は簡単にハートで繋がっていた。

自然と互いの友達に対して壁は持たなかった。
見えない確信がそうさせた。

なぜこんな時間まで?
尋ねると、歌仲間の友人の恋愛相談だったようだ。

彼は想いを寄せる女性がいて、付き合っていたが、彼女が距離を置きたくなったらしい。

でも2人のメールのやり取りを聞いてると、どこかでまだ想いあっているように誰もが思った。

しかし、とうの本人は不安にだけ包まれ、そんな言葉を信じられる状況ではない。

だけど、今も変わらず、その娘を好きでいるようだ。
絶妙の表情が全てを物語った。
時に言葉は要らず、まさにそんな瞬間だった。

そして、話しが二転三転し、自己紹介やくだらない話しや最近の近況、みんなが笑い疲れた5:30、彼の携帯が鳴った。

彼女からだった。

「今仕事が終わって駅にいる、まだ飲んでるの?」

彼は立ち上がって荷物を持ち、次の瞬間、駅へと走っていた。
僕らは聞こえていないだろうエールを送り続けた。

あの瞬間の顔…

僕らはみんな30歳より上、
彼も33歳くらい、恋する事に年齢は関係ない。

きっとみんな恋をする時がある
でもいつかはわからない。

大事な事は、好きな人がいる時、精一杯愛してあげる事。
そしてそれは自分のため。

恋は自分のためにするものだから。

彼がいなくなってからしばらく彼の話しで持ちきりだった。

気がつくと有り明けが街を照らしていた。
彼はその日、有り明けが一番最初に照らした恋する33歳だっんだろうなあ。

あなたに幸せを
そしてかけがえのない瞬間に立ちあわさせてくれてありがとう。