ガーナ旅行PART.15
車のなかでジョンはかなり眠そうにしていた。
しかし意識をしっかりさせようとその心意気はなぜか安心感を与えてくれた。
そして祭りのことを話し始めた。
ジョン 「ガーナに来てからほかの祭りを見たことあるのか?」
デビ 「ないなあ」
ジョン「そっかあ・・・この祭りは昨日少し話したとおり一週間丸まる続くんだ。わかりにくいだろう
ようする今日はトンガヒルズで朝からやるけど、そこで一度ほとぼりが冷めたら
そのまま次の場所へみんなで向かうんだ。そして次の場所でまた踊り騒ぐ・・・
そしたらまた次の場所に向かうんだ。夜にあるところにたどり着くだろう?
そしたら、そこで夜を過ごすんだ。お家には帰らない。一週間みんな家に帰らず。
祭りは続いていく・・・はっはっはっは、おかしいだろう(‐^▽^‐)。」
瞳 「お家に帰らずに一週間まるまる・・?」
ジョン 「そうだ。まるまる。」
瞳 「デイビット、この祭りは唯一のアフリカの旅の本にも書かれていない。
まだまだ知ってる人も少ないかなりコアな経験になると思うよ。」
瞳をやっと少しずつ信じ始めてくれてきたかという視線を一瞬見せたジョンは一人笑い、
また運転に集中し始めた
ジョン 「さっ着いたぞ! ここからは歩かなきゃいけない。」
ノーマ 「ここから歩くの?」
ジョン 「一応もう少奥までいけるけれど、お前らはかみしめたいんじゃないのか?」
ジョンは少し慣れているような気がした。
ノーマ 「暗くてなんも見えんけん、行けるところまで行ったほうがいいっちゃ」
デビ&瞳・・・・・たしかに。
ジョン「わかった。去年老夫婦にこの辺の案内を頼まれてね、
こういう行事は入り込むために前戯までいちいち楽しんでいたから
そういうものだと思っていたよ(笑) どうやら人によるんだな。はっはっは」
だから慣れてるんだなと僕は思った。
さらに奥に進むとだんだん車が揺れだした。
止まったところでジョンはため息をついた。
たしかに、車に傷がつくどころか溝にはまりかねない。
車を降りるとジョンは
「俺はここで待っている。どんなものか見てくるといい。
始まる頃に俺もそこに向かう。それまでトンガヒルズを昇って写真でも撮ったらいいと思う。」
と言って仮眠を取り始めた。
きっと彼は僕らのために寝ずに待っていたことがわかっていた。
文化が違えど、身の程を知ることの大切さを感じた。
彼がちゃんと朝起きれるかどうかは信じていなかったが、人間まで否定しようとは思っていなかった。
それに起きられるかどうかなんて、国や文化は関係ない。
しかし、彼は自分が起きれるかどうか、という自分自身を客観的に見れる人だということが
簡単に察することができた。
彼は賢い人だ。
この時僕は思った。
高い丘がいくつかそびえる広い大地は見渡すにはまだまだ暗かった。
時間は5時にさえなっていない。
陽が昇る予感もまだしない。
だけど、大きな石や、地面に寝ている人がたくさんいることがわかった。
つづく・・・・