ガーナ旅行PART.14
携帯の目覚ましは疲れ切った僕らを目覚めさせるには優し過ぎた。
もちろん疲れていたのもあったが、
彼が来るわけがないという今日という日まで
の経験が築き上げてきてしまった固定概念がそう思わせた。
目覚ましが三回ほど鳴ると瞳がめんどくさそうなうなり声をあげた。
それがまたこっちにうつってしまい、起きる気が余計に失せてしまった。
4度目に起きた時は誰かがドアをノックしてる音で起きた。
外には人がいて正直一気に目が覚めた。
かなり驚いたからである。
なにせまだ4時をまわっていないから辺りはまだ全然暗い状態だった。
しかも時間が時間なだけに一気に緊張感が走った。
顔を覗いてみるホテルの受付の青年だった。
瞳「どうしたの?」
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っ
今度は突然起きてる瞳に驚かされた(x_x;)
どうやら瞳も相当驚いたみたいで起きてしまったようだ。
青年「ホテルの入り口である男が待ってるよ。
『車の中で待ってるよって言えばわかるよ』って言ってたけど・・・」
デビ「瞳どうやらあの人時間通りに来たらしいよ(笑)」
瞳「その人はどれくらい前から待っていたの?」
青年「もう一時間前くらいからいると思う」
瞳「ノーマを起こしに行かないとだな。まさか時間通りに来るとは思わなかったよ(笑)」
デビ「昨日のことこれでちょっと説得力が出てきたね、あいつはわかってるかも。」
とりあえず急いで準備をしようと思ったが、まだ寝ぼけていて急ぐ感じではなかった。
準備をしていたらノーマが部屋にやってきた。
そのまま状況を説明して僕らは彼がいるというホテルの外に行った。
本当に待っていた。
僕ら感心するとともに時間通りに来た彼を簡単に褒めてしまう自分ら
がどこか悔しかった。
時間通りに来て褒められるなんておいしすぎるだろ!!
車になってジョンの最初の挨拶は・・・・
ジョン 「まさか時間とおりに来るとは思わなかっただろうγ(▽´ )ツヾ( `▽)ゞ
はっはっはっはっはo(〃^▽^〃)o
さっ出発しよう
」
うん、みんな思った(笑)。
車は勢いよく飛び出した。
トンガヒルズを目指して。
僕らがなぜまだ見ぬトンガヒルズをこれだけ求めるのか正直わからなくなっていた。
想像もできなかった。
窓の外を見ながら僕はふとそう思った。
あの後何があったかを彼に聞いたけど、
どうやら昨日は散々な目に遭ったな。
でも、お前らはある意味本当にラッキーだよ。
今日の祭りはいい思い出になるよ
まだ明けない一日はちょっとさびしい朝だった。
祭りの予感もまったくしないくらいに・・・・
ただ、イスラムの祈りが延々とスピーカから流れていた。
心の準備なんてできないくらいの道のりのなか、車は再び舗装された道路を曲がり
サバンナのような大地へまた駆け出した。
つづく・・・・
