ガーナ旅行PART6 | DavidオフィシャルブログPowered by Ameba

ガーナ旅行PART6

バスは出発した。




いったどれくらい遅れたのかをバスの中で数えてみた。


6時間・・・・


私の人生の公共交通網・遅刻ギネス記録にはつりがでるほどに充分すぎる記録だ。


誇りに思う。


というか、遅刻域を超えてる。



こないだ、友人たちで飲んでいて、恋人を何時間待たせたことがあるか、もしくは待ったことがあるかについて話しはじめたやからがいる。


なんでそんな話しになったか聞いたら、尻にしかれてしょうがいない彼女がいるらしく、5時間待った末にキャンセルされたらしい。


いったいどんなやり取りがそこで行われていたのだろうか・・・


話しを戻そう。




この先どんな旅が待っているか想像もつかなかった。



バスの中で気になったことは、バスが遅刻した分だけ人がぎっしり乗っていたということだ。


やけにエアコンが効いていたこと。


ラジオが非常にうるさかったこと。


きっと・・・運転手が寝ないようにそうしてるのだろうと思った。



やっとの思いで出発を果たしたバスは、無駄な感動を僕らにもたらした。


ついに出発だ。



じつに変な感触だ。



そして第二の首都と呼ばれてるクマシに向かっていた。




クマシで3分の1だというのに何時間も乗ってるのにいっこうに着く気配がない。


3人は寝たり起きたりの繰り返し。



わかってる、3人とも効きすぎてるエアコンと爆発的にうるさいラジオでまったく寝付けないのだ。


周りを見るとみんな眉をひそめながら寝ている・・・


どうやら一緒らしい。


でも誰も言わないんだな。


ノーマは運よくひざ掛けのようなものを持ってきていたから、キツイながらも最低限の寒さをなんとかしのいでいた。



しかし、ラジオは・・・きつかった。


けっきょく僕はあまり寝れなかった。


そして、やがていつの間にかラジオに耳を傾けていた。


いったい  なんの話しをしているんだろうと・



ラジオのトーク

さあ、今日もお待ちかねの時間がやってきたビックリマーク


みんなどうしてるかなはてなマーク


元気はい?


今日のナンバーはまずこれ、

久しぶりに聴く人も少ないくないはずだ~!!


ダディールンバ~!!


(曲が流れて13秒で音が消える)


誰もがまた聴きたかったこのナンバービックリマーク、気持ちは盛り上がったか~!?

今日はうちのかみさんが俺にいろいろ言ってきたよぅ

でもそんなこと気にするわけにはいかないだろ~

音楽だー!!   人生は音楽だ~


再びダディールンバ音譜


デビ「一っ曲まるまるゆっくり聞かせてくれないのかねえ、しかもDJ気合入り過ぎて声割れてるし・・・」


   「レゲエにみたいだなあ、すぐ音止めちゃうんだ。

20分後・・・


ラジオのトーク


さっここでサプライズコール。


今日当たるのは誰だろ~


電話トゥルルル・・・




トゥルルル・・・



2分経過・・・



トゥルルル・・・・



デビ「なんか言ってつないでよΣ\( ̄ー ̄;)」


( 何人かの乗客が笑ってる・・)


カチャっアップ


女性「もしもし?」



DJ「もしもし~、こんばんはマダム・・」


女性「もしもし?」


DJ「こんばんは、」


女性「もしもしDASH!?」


DJ[もーしーもーしービックリマーク聞こえますかはてなマーク


女性「えっビックリマークもう、何言ってんだか聞こえないよこれ、誰だよパンチ!


DJ「もしもし!!こちらラジオマージュ(仮名)」


女性「は~っ!!



3分経過・・・


車内大爆笑にひひアップ



DJ番組の説明を丁寧にする・・・



車内再び大爆笑にひひアップ


5分後・・・


女性「あっアタシ今日の当たり~!!やだ~嬉しい、ねえ、あなたアタシ当たったの」


男性「えっ、なんだって?」

(受話器の向こうから微かに聞こえる声)


※人生希に見るグダグダMAX


女性「ありがとう~」


DJ「どういたしまして(まったく気持ちがこもってない)。」


DJ「このラジオはたくさんの人が聞いてますが何か一言あれば(意外と切り替えが早い)・・・」


女性「あなた、なにかあれば言ってちょうだ~い」


男性「やあ、みんな元気~?いやあ、信じられない・・・僕は今ラジオを通してみんなに聞いてもらってるのか。

    おーいジョン、聞いてる。明日飲みに行こうね。こういう時ってなんて言ったらいいか・・・

    とにかく、うれしいよ。ありがとう。」


DJ[ありがとうバイバイ(早く切りたかった感丸出し(笑))]



車内大爆笑にひひアップ


いやあ、本当に面白かった。

僕らは日本では、すべてのことを完璧にこなそうとする


でも向こうではむしろその逆。


人によってはなんだこれは??


と驚いてしまうかもしれない・・・


しかし、このラジオを聴いて、僕はありのままこそが人の常識をくつがえすんだと思った。


誰も何も気にしない


誰も干渉しない


それが、ガーナ流。


それが故に難しいこともたくさんある。


実際向こうでいろりろと苦労した。

でも、だからこそ生まれたこのプライスレスな時間は、


車内のみんなを幸せにした。



音楽を流しては13秒おきに切り、MCを挟むスタイルは何時間も続き、私は非常にストレスが溜まりましたが、


とっても楽しかったです。





横を見るとノーマと瞳はどうやら寝ることに成功したらしい・・・





当分寝れそうにないなあ・・・




                          つづく・・・・