2012年本屋大賞に選ばれた『舟を編む』(三浦しをん)読み終わりました。
タイトルの「舟」とはこの場合「辞書」を意味します。
「辞書は言葉の海を渡る舟だ」
「海を渡るにふさわしい舟を編む」
出版社の名を賭けて辞書を編纂する編集室のお話。
考えれば、小説や漫画ではなく辞書のつくられる過程って知らないわー。
特に広辞苑のような大判の語数の多い辞書は細かい作業・チェックが何年にも渡って、大勢の人の手が掛かっていてそりゃあ大変な作業でしょうね。
でも、その仕事に誇りを持ち、地味で地道な工程なのにそれに対しての愛情さえ感じられ「こういう風に仕事がしたい」と思わせてくれました。
そして、言葉に対しての愛が半端ないです。
そこのあなた!中学生の時に、友達の辞書でエッチな言葉を調べて赤線引いちゃった人!!
そんな人の事も考えて辞書は作られてますよ。
読み終わって思わず本屋さんで辞書を立ち読みしちゃいました・笑。
当たり前だけど、辞書によって言葉の意味付けや、どんな言葉を載せるのかも違うんですよね。
あと、用例もよく読むとなんでこんな用例にした?ってのありますよね。
純粋に読み物として面白いかもしれないと思えてきます。
今度辞書を買うとき(あるかな?)は、【愛】がどう意味付けられているか見比べて買おう。
ちなみにうちにある辞書にはなんて書いてあるのかなーなんて本棚見てびっくり!
…国語辞典ないわ…。
そういえば、お姉ちゃんたちは電子辞書使ってたっけ。
うーん、本の電子化反対派としてはなんとも寂しい現実。
そしてもしかしたらこれも当たり前かもしれないけれど、辞書にも小説のような「あとがき」があるんですね。
とっても硬い硬い文章ですが、○○先生○○先生にご尽力をいただき・・・的なお礼文が続き(故・もついてるから何人も完成を見ずに亡くなってるんでしょうね)、こんなに大変だったよと少しウェットですらあるあとがきがあるなんて意外。
でもそれを読むと、ホントに大変だったんだろうなと伺えます。
そして、「編む」という言葉通り編み物にも通じる箇所がいくつもありました。
特にこの辞書の為の特注な紙を作る場面が好きです。
極薄だけど裏写りせず、めくるときの指先に吸い付く「ぬめり感」にこだわって、妥協なく製紙会社と交渉するところは、わたしもこんな風に特注毛糸を作ってみたいわ…なんて…どんだけだw。
それから文中で編纂する『大渡海』という辞書の装丁の描写と、この『舟を編む』の装丁が同じで嬉しくなりました。きっと表紙はこんな感じで箱がついてて・・・って想像がしやすくなります。
本の装丁って重要ですよね。
今年、映画化だそうで主演は無骨な編集者役に松田龍平とその妻・宮崎あおい。
なんだかどこもかしこも宮崎あおいちゃんですね。
確かにイメージぴったりだけど・・・。
でもやっぱり、本で読むことをお薦めします♪
