先日、「Keito」 でトーク&ライブニッティングがあると知って迷わず申し込みました。
右がアルネ、左がカルロス。
ノルウェー在住の人気ニッターです。
アルネはノルウェー人、カルロスはスペイン系スウェーデン人で二人はノルウェーの郊外にある古い駅舎を改装した素敵なアトリエ兼自宅に住んでいます。
彼らが出版した本に出てくる写真は、ほぼその家の中か周りで撮ったものなんですって。
その家で二人はずっと編んでるんだそうです。
なんて羨ましい♪
このふたりと言えばいつもソファーに並んで座ってる写真が印象的ですが、この日も。
ほんとに仲良しな穏やかな感じでした。
次に何を編むかやそのデザインも分担作業ではなく、二人で話し合って決めると聞き、誰かが「ケンカはしませんか?」と質問しました。
アルネ「ん~しない、でも時々するかな?」
カルロス「あれはケンカじゃないよ。議論。いつもイエスイエスばっかりじゃつまらないよね。」
アルネ「そうそう、それが僕たちのいいとこなんだ。たいてい作家やアーティストといわれる人達は一人で自分や作品と向き合わなくちゃいけないけど、僕たちはその都度話し合って決められるからいいね」
アルネは大学で美術を教えていたことがあるそうで、生徒たちの作品作りの過程でみられる、自分の中にとじ込もって苦悩する様子を見てきたから余計そう感じると言ってました。
芸術の中にはそれでこそのエネルギーもあるかと思うけど、彼らの作り出すものにはそういったエネルギーは確かに要らないかもね。
ほんとにハッピーになるような人形やクリスマスボールたちです。
この子の目、頭を編む時は穴をあけて編み、あとから目玉焼きのような小さなディスクを編んで中から縫い付けるんですって。
これはクリスマスボールの増し目のデモンストレーションの様子。
増し目の時に拾う糸の箇所によって穴があいちゃうので、ここを拾うんだよーーと全員に見えるように何度も移動しながらやって見せてくれました。
その間もカルロスは黙々とひたすら編む。ときどき口をはさむ。
小さいもの(3号5本棒針)でしたし、決して早くない手でどちらかというと不器用な感じに見えましたが、それはアルネに比べてカルロスは大人になってから編み物に目覚めたからでしょうかね。
ノルウェーでは以前小学校で編み物を教わっていたそう。
でも、すこし編み物自体が廃れて途中からやらなくなってしまったけれど、(彼らの影響かどうかはわかりませんが)何年か前からまた編み物の良さが注目され学校でも教わるみたいですよ。
だから、男の子でもその後やり続けるかどうかは別にしてみんな経験はあるみたいです。
アルネは学校でも教わっておばあちゃんにも教わり、途中ブランクはあるもののけっこうずっと編んでいたようです。
いろんな興味深い話が聞けましたが、あとは箇条書きにしてみます。
★愛用しているのはクロバー製の竹の編み棒。
特にクリスマスボールの時は編みはじめが少ない目数なので金属やプラスティックだとスルっと落ちるから。クロバーのがしなったりもせず一番使いやすい。
★輪針より、5本針派。編み目を数える時楽だから。
★主にウールを使用。
★ボールのデザインは編みながら決める。先にデザイン画を描いたりしない。
★デザインの元は古いノルディックやスカンジナビアンのデザインから。
★間違ってもあんまり気にしない!あとで上から刺繍したりしちゃう。
★昔、編み物には必ず間違いをわざと編み込んだ。それは神のみが完全であるという神への畏敬の念を表わす意味で。(だから間違っても気にしない!に通じるw)
★昔、ある村では(どこの国か忘れちゃった)編み物は男の仕事だった。男にしか編むことが許されず、亡くなったあとその未亡人のみが後を継ぐことを許された。男の人が編むのって変じゃないよ~。
★人形を編むときは体を細く編む。洋服を足から着せるから(頭でっかちだから)。まず足を2本編んで、そのまま胴体→腕→首→頭を続けて編む。そうすれば縫い付けなくていいから。
★人形の服も編み図は書かない。首が細いから、支えるためにタートルネックが多い。
★大人のウェアはもうあんまり編まない。小さいものの方がすぐできるからいい。
★前に日本のコムデギャルソンとコラボでセーターを売り出したことがあるけど目が飛び出るくらいの値段がついててびっくりした。
★日本は2回目。日本食大好き!ノルウェーはサーモンは美味しいけど普段みんな結構ひどい食事だ。
★編み物をするって贅沢だ。時間もお金もある程度余裕ないとできないから。
★ノルウェーはクリスマスの飾りつけは12月23日と決まってる。その前にはしない。そして1月13日か20日に片付ける。カルロスは早く片付けたいけど、アルネはしきたりにのっとってちゃんと13日まで飾りたい。
★なぜ駅舎に住むようになったかというと、誰も買う人がいなくて結構安く出てたから。家の裏には湖があり、線路も廃線だけどまだそのままある。撮影にはとてもいい!
うーーーーん、もっとおもしろい話あった気がするけど思い出した分だけ。
日本の男性ニッターはオネェ系か『押忍、手芸部』みたいな無骨な感じかどっちかな感じですが、このお二人なんだか普通のおじ様でした。
最後に二人の人形の本を買ってサインしてもらいました。
その時にニットで震災支援をしてますとお話し、英語のチラシを渡したら「That’s beautiful!」といいながら、僕たちもクリスマスボールで売り上げを年末のチャリティに貢献したりするよ!頑張ってねと言われ固く握手をしました~♪
今後もこの二人に注目です♪
「keito」さんの前にいるシュールな羊さん。



