今日は友人と映画&ランチだった。




わたしの大好きな友人2人は


絶賛親の介護中。


今日も1人は遅れて参加。




1人は毎週泊まりで両親の待つ実家に帰って


病院の付き添いをしたり


身体が思うように動かなくなってきた母親の髪の毛を洗ってあげたり


家の細々なことをしてあげたり


両親の話をたくさん聞いたりしている。


80代後半の両親だから


2人っきりの毎日はいろいろ不安もあるだろう。


友人が行くことで安心もするし頼りにもしている。


ついこの間まで


毎年3人で旅行に行っていたのに


お母さんの外出は車椅子になってしまったし


お父さんも軽い認知症らしく


なかなか遠くまでは出かけられないと言っていた。


彼女は1人娘なので


全部1人でやっている。



もう1人は認知症もだいぶ進んできてしまった母親を


今度介護施設に入所させることになり


いろいろ見学したり


手続きで奔走している。


いいところが見つかったと喜んでいた。


彼女にはバツ1の妹がいて母親と住んでいた。


妹も日々母親の面倒を見ていたけど


仕事しながらでは大変になってきてしまったので


入所させることを決めたそうだ。



実家に帰ってる彼女は


できる限り家で面倒みたいとニコニコしながら話す。



施設探しをしてる友人は


「ずっとお母さんがいろいろしてくれたから、少しでも居心地のいい施設を探してあげたい」


と言って


病院や施設やケアマネさんとのやりとりを


一手に引き受けて頑張ってる。




今日はちょっとだけ2人がうらやましかった。


わたしも亡くなった父に会いたくなった。




わたしの父も10年間1人暮らしを頑張っていた。


わたしも妹と共に1週間に1度実家に帰っては


買い物に連れて行って


父をお風呂に入れたり食事の用意をしたりした。


でも…最後の1年間は身体が弱って入院し


そのままもう1人暮らしは無理だろうと言われた。


15年以上ずっとかかりつけだったその病院の


療養病棟で長くいられるはずだった。


ところがその地域の中堅病院であるその病院が


コロナ患者受け入れ病院になったので


病室を空けなければならなくなった。


父のような急性期でない病人は出て行ってくれと言われた。


遅かれ早かれ父も1人暮らしを諦めて


施設に入所することを決心していたので


物価が安い妹の住んでる土地で施設を探した。


妹の家から車で15分のところに


いい施設が見つかったので


父を連れて妹の街に行くことになった。


コロナが流行ってる地域に住んでいた父は


待機期間2週間過ぎないと施設に入れないと言われ


2週間待った。


ところがいよいよ明日入所という時に熱が出た。


今では簡単にPCR検査もできるけど


その病院は検査をするのは煩雑な手続きが必要ということで


検査の手配をしてくれなかった。


検査しなくても2週間経って熱も下がれば


入所できると言われて2週間待った。


でも、まだ微熱が続いていた。


日中は平熱でも夕方に熱が出たりする。



この転院した病院はみんなとても親切だったけど


父はいろんな声がしてうるさいし


自分の部屋もテレビが聞こえないから


早く退院したいとずっと言っていた。



ところがその後も施設に拒否され続けた。


レントゲンやCTを撮った。


血液検査はほぼ毎日。


熱の原因がはっきりわからないけど


入院していた病院の先生は


「年寄りにはよくあることで、検査でも完全にコロナではないから、わたしが診断書書きますよ。僕もなんで施設がダメと言うのかわからないなぁ。」


と言ってくれた。


これでやっと施設に行けるかも…。



でも施設の方は


平熱でない以上施設には入れないと


契約医師が言ってるとの一点張り。



その施設は24時間看護師さんがいて


隣の施設には医師も常勤していた。


慢性的な病気の人でも入れる医療型の施設だった。


コロナではなく


老人に特有の症状であるという診断書があって


なんで入所できないのか…


そもそも


感染防止の隔離をされていない父の世話をしてくれてる病院スタッフに


コロナ感染者がいないのだから


父がコロナでないのは明らかだった。



父は一刻も早くオンボロの病院を出て


キレイな施設に入所したいと言って


涙まで流してるのに…


何故、同じ内科の医師なのに判断が異なるのか…



父が1番腑に落ちなかった。


自分の身体に何が起こっているのか。


病院の先生は大丈夫と言うのに


何故施設に入所拒否されるのか…。



1週間が過ぎ…


また1週間が過ぎ…


毎日父はイライラしていた。


わかりやすく説明してほしいと施設のケアマネさんに頼んだ。


最初は


「施設の医師が言うことなのでわたしにはわかりません」


と、詳しい説明をしてくれなかった。


それでも何度も頼んだ。


では、どのような状態なら受け入れてくれるのか。


完全に熱が下がらなければダメなのか…


熱があってもコロナ以外なら受け入れ可能なのか…



そうこうしてるうちに2ヶ月も経ってしまった。



「こんな不毛なやりとりを続けて、時間ばかりが過ぎて…。

そうこうしてるうちに父の具合が悪くなったらどうするんですか?

契約は交わして、入所の許可もおりてるし…。

責任者の人に確認してください」


と強く言ったら


その日のうちに


「理事長の判断で許可します」


と言われた。


2ヶ月待って待って…


理事長まで話を持って行ったらすぐに許可。


判断理由は言わなかった。


めちゃくちゃモヤモヤしたけどもういいよ。



やっと入所できるとわかった翌日。


父は静かに


眠るように亡くなった。



亡くなる日の朝…


父は少し元気がなかった。


妹の街まで電車で3時間。


胸騒ぎがして駆けつけていた。


看護師さんが


「あれ?血圧が測れない‼︎」


と慌てて父の名前を呼んで酸素吸入もした。


でも


15年間闘病し


10年間寂しさに涙しながらも


娘たちに迷惑かけまいと1人暮らしを貫き


何度も入退院を繰り返してきた父は


延命治療は拒否していたので


医師が駆けつけて処置をすることもなかった。


優しい看護師さんが


最期まで身体をさすってくれて


父の名前を呼び続けてくれて


わたしたち姉妹も父の手を握りながら


呼吸が止まるのを確認した。


その後医師が来て死亡確認をした。



翌日


施設に電話した。


「父は施設に入所するのをとても心待ちにしていましたが、昨日亡くなりました。」


施設の担当のケアマネさんは泣いていた。


誰かのせいだとしたら…


コロナのせいなんだろうか…。




わたしは


施設のキレイな個室で


大好きなテレビを


父に思う存分見させてあげたかったので


やっぱり残念でならなかった。


父はもう車椅子でしか移動できなかったけど


自然に囲まれた空気のいい土地で


一緒に散歩したかった。


妹も


今まで遠くてできなかったことを


父にたくさんしたあげたかったと言っていた。


何年もの闘病でみんな疲れていたけど


まだしてあげたかったことはたくさんあった。



介護って


ほんとに大変だ。


介護してもらう人も辛くて苦しい。


もう嫌だ…と何度も思う。


でも


亡くなってしまうと


そんな気持ちはなくなって


ただただもう一度会いたいなって思う。




元ダンナや義両親の介護なんて


真っ平ごめんおーっ!と思ってるし


今のわたしはお気楽だなぁ…と思う。


そんなわたしが


今日は父のことを思い出した。