Deviです
胸をうつ小説や映画
そんな作品は何かトリガーとなる出来事を通して何度も記憶の表舞台に現れる
そんな作品
愛を乞う人
人それぞれに捉え方や感じ方は違うものだけど
私自身家族関係に恵まれず
長い間
愛するとは
愛されるとは
ずっと問い続けてきた私にとって
この作品は答えでもあり
問いかけでもある
私の経験はこの本の主人公のように
肉体的 精神的に追い詰められた虐待ではなかったけど
母親の不倫
そして相手の男性と駆け落ち
借金
家族の崩壊
まだ中学生だった私にとって
突然母親の女の面を目の当たりにし
当たり前にあった家族がバラバラになってしまった経験は
私は愛されていなかった
という思い込みを強固にするに充分な経験だった
その後自暴自棄になり
二十代は全て風俗嬢として
親も
人も
お金も
何もかも信じられない
と思いながらガムシャラに働いた
そして誰にも愛を奪わせないよう
誰も愛さなかった
ずっと
愛されなかった
を握りしめて
そんなわたしも40歳
色んな経験を通してやっと
愛されなかったという思い込みを手放し
昔この本を読んで感じた怒りが
悲しみに変化したことに気付いた
私の母も
本の中の母親も
主人公も
私も
ずっと愛を乞い続けていたんだ
そして
愛したかったんだと
もしこの物語の主人公や私のように
人生に影を落とすほど
誰かを憎くて 許せなくて 苦しんでいたなら
それは強く愛を放ちたいという
本来の自分の声なんだと思う
親もそのまた親も
ずーっと断ち切れなかった悲しみの鎖を断ち切りたいという願い
被害者をやめたとき
鎖が切れる
その願いを聞き入れるのはとてつもなく苦しいことかもしれない
わたしも何度も逃げ出した
でもその鎖が断ち切れたとき
有り余る位の愛が自分の中から湧き上がる
愛されなかったんじゃない
愛に気づけなかっただけ
苦しみの経験が
ギフトだったと気付く
勇気をだしてそのギフトを受け取ったとき
人生が輝きだす
愛されなかったんじゃない
愛に気づけなかっただけ
Devi
