やさしい 悪魔DEVI の INTO TEMPTATION Ver.A -2ページ目
枯葉の上を流れる

硫黄の香りを含む

流れ

薄氷に被る白い結晶

高原では

寒さの精霊のあしおとがする。

お久しぶり

僕、生きています

夏の夕暮れは

厚い雲の間から

群青色の空

雲には赤い日が差し



フェンダの脹らみに

照り返す

天空の空はすでに

宵闇の手前の宇宙

西には

雲の向こうに

沈む日

今日も世界は美しい

ふと見上げると


蒼き月

闇を照らす



まだ昼間の

熱を帯びた

地上の空気は

たっぷりと湿気をはらみ

僕をつつむ

BLUE MOON

その冷たい光で

暑い大地を照らし続ける


真昼の月

彼方に浮かぶ

空の上

いつか空で暮らす時

変わらぬ姿で闇を照らす



遙か彼方

時の向うに

小夜鳴鳥が闇に

囀る声が聞こえるだろうか

いいえ

これは

ただの趣味

意外な新作に

つい手が出ただけ・・・