ポポがいなくなってから間もあまりなく、ポポそっくりの猫が家にやってきた。
登場の仕方もやはりポポと似ている。
庭の入口からのそのそ入ってくる茶トラの猫。
リビングでくつろいで庭をボーッと眺めている私はすぐさま駆け寄って窓を開ける。

逃げなかった。
でも、ポポではないと直感でわかっている。
じーっと見つめ合う人間と猫・・・。

「おいで!」

 ・・・また我が家に猫がやって来た。
ポポそっくりの猫は「たろう」と名付けた。
(これから二郎、三郎、四郎・・・と増やすつもり?的な名前だ。)

よく見るとポポより若干、茶味が薄い。
耳に切れ込みも入ってないし、まだ毛並みがつややかで若そうだ。
茶トラ柄であること、体格はちょうど同じくらいである。

 それにしても、この猫に関してはほとんど許可なく住まわせることができた。
親はポポと似すぎて同じ猫を飼っている感覚だったのだろう。

子供の私は違いはわかるものの前と同じ、という感覚は同じくあったと思う。
たろうはポポより少々短気なのでいたずらはちょっぴり控えたと記憶している。

住処はやはり犬小屋である。

たろうは1年経たず、旅に出たようだ。(ポポとは違って本当の旅。オス猫はそんなものらしい。)
二度も猫に去られた私は・・・

まったく懲りてなどいなかった!

つぎも隙あらば猫を捕まえる算段である。

大人になって思うのは、たろうが我が家に来たのは、”ポポの代わり”ではないだろうか?ということだ。
神様がポポから卒業するための意気な計らいをしてくれたのだ。
そのせいか、たろうとのことを思い出そうとしても、特に変わったことは思い出せない。
確かポポと同じように接して、ポポとしていたように時を過ごしていた。

たろうは数年後、我が家に再来する。その時まで・・・