夜が長く感じ
落ち葉は積もることなく風に吹き散らされていく
風から氷の匂いがする
肌を重くこすっていく
星は冬仕様の光の色になり・・・
窓を開けてぼーっとしていると10分で凍えそうな状態だ。
縁側の窓を開け犬小屋を覗くとポポ猫は寒さを堪えるために体を固めている。
猫のなんちゃらポーズでいう「箱座り」という姿勢であるが、亀が首を引っ込めるような仕草にも見える。
前足と後ろ足を体の下にしまい、うなだれている。
「ポポちゃん寒いの?」
それはそうだろう、人間が半屋内でセーターを着込んでても凍えそうな寒さだ。
もう、新聞紙やボロ切れじゃ間に合わないか・・・。
次の日、母に相談しもっと暖かい布をもらえるよう頼んだ。
もう使えないコタツの掛け布団と毛布を用意した。
だいたい中型犬が入れる程度の犬小屋なのでこれらはかさ張るようだったが何回か折れば入った。
さらに周りに布が盛り上がるように敷き詰めたことでいい具合に寒さが凌げそうだ。
父の助言で入口の下半分はダンボールで覆いガムテープで止めた。
これで風の吹き込む量が半減する。
出来た!!でも、なんか・・・足りないな。
「ふふふふ!」
私は兄の使わなくなった玩具を集めた。
部屋の飾りとして使おうと思ったのだ。(猫にインテリアは理解できない、でも子供の時はなんだって真剣だ)
小屋の内側には空気孔として凹凸がありそれを棚の代わりにする。
手のひらサイズのロボットやキンケシが置かれ、不安定な場合はガムテープで止めた。
「じゃじゃーん!!出来た!!」
得意げな私は早速、ポポを頭から入れ、お尻からさらにズズイっと押し込む。
おとなしいポポは困惑してる様子だが4本の足でチョイチョイ踏んで、落ち着けるように毛布のととのい具合を直し収まった。
これを見た私は「大成功!」と思い満足だった。
これからは寒くないよ、ポポ♪
(たぶん・・・でもこんなことより1戸建なら家の中で飼えばいいのに・・・)
このツッコミはなしにしよう、親の考えは時に正しいのか戸惑うが、「外でなら飼ってよし!」なのである。