読んでいただき有難うございます。
このブログは過去に書いた日記と、現在の日記が混在しています。
現在の話 → < リアル日記 >
過去の話 → < 過去日記 >
となっています。
【目次】
はじめての方は はじめましてをどうぞ
・発達障害についてはこちら
・凡子(ブログの筆者、カサンドラ気味)についてはこちら
・夫(アスペルガー&ADHD&ギャンブル依存)についてはこちら
・長男(アスペルガーグレー)についてはこちら
・次男三男(ADHDグレー)についてはこちら
*****************
< リアル日記 >
前回の記事の続きです。
皆さんはハームリダクションという言葉をご存知ですか?
ハームリダクションとは、Harm(被害)Reduction(低減)ということで、
そのものから強制的に隔離するのではなく、被害を減らしていこうという取り組みのことです。
私、もんのすごく驚いたんですけど。
カナダのトロントの話。
トロントでは、ハームリダクションの一環として、
政府が薬物を安全に使える施設を提供しているんだそうです。
勿論、カナダでも違法薬物の使用は犯罪ですよ?
でも、この施設の中で使用する場合は例外となり、
警察は逮捕することができません。
それどころか、施設の中には薬物を使うためのアルコール綿や注射器が準備されています。
更に、専門の教育を受けた看護師さんまで待機してる。
スタッフが見守る中で、依存症の方は堂々と薬物を使うことができるというわけです。
何故か。
薬物をやめられない方の多くは、自ら助けを求めないケースが多い。
助けを求めてくれないから支援には繋がりにくい。
だから、
当事者が薬物を使用できる環境を政府が提供することで、そこから話を聞き出し、支援に繋ごうとしているとのことでした。
すごいね。 なんかすごい。
この取り組み。画期的でいいと思う。
日本でもやってみたらいいと思う。
薬物依存症の方達の回復施設はダルクが有名ですが、
ダルク女性ハウスの代表である上岡陽江さんが、
こんなことをおっしゃっていました。
「薬は怒られれば、責められれば、なじられれば使いやすいけど、
リスペクトされると使いにくい」 と。
薬物は検挙された後の再犯率が高く、その割合は、66.2% だそうです。
この数字を見ると、当事者に罰を与えたところであまり効果がないことがわかります。
反対に。
薬に代わる適切な支援があれば、彼らは回復に繋がっていくのだと思う。
ハームリダクションを取り入れたスイスでは、
ヘロイン使用者が10年間で1/3に減ったのだそうです。
ポルトガルでは、若い方の薬物使用率が
14.1% から、10.6%に減っています。
私は、ダルクは行ったことがないですが、ギャンブル依存症の家族が集う自助グループ(ギャマノン)には参加したことがあります。
そこで言われたのは、
依存症に「なりかけ」はない ということです。
白か黒
ゼロかイチ
依存症か依存症でないか
になるんだと。
だから、パチンコをちょっとだけいいだろうとやるのは駄目。
毎日やめ続けることが大切だと教わりました。
今回記事にしたハームリダクションが、本当に効果があるのだとしたら。
その認識は大きく変わっていくのではないでしょうか。