読んでいただき有難うございます。

このブログは過去に書いた日記と、現在の日記が混在しています。

 

現在の話 → < リアル日記 >

過去の話 → < 過去日記 >

 

となっています。

 

【目次】

 

はじめての方は はじめましてをどうぞ

 

・発達障害についてはこちら

・凡子(ブログの筆者、カサンドラ気味)についてはこちら

・夫(アスペルガー&ADHD&ギャンブル依存)についてはこちら

・長男(アスペルガーグレー)についてはこちら

・次男三男(ADHDグレー)についてはこちら

 

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< リアル日記 >

 

NHKのハートネットTV「薬物依存を考える」を見ました。

 

うちの夫はギャンブル依存がメイン。

薬物は依存しかかっただけなんだけど、同じ依存症ですから参考になると思って見てみた。

 

そしたら・・・、

 

 

 

 

 

めっちゃ参考になりました!

 

NHKさん、良い番組を有難う!

 

興味のある方はハートネットのサイトをどうぞ→

 

 

 

番組を見て印象に残ったのは、治療にあたる医師の対応です。

 

先生方は、なかなか薬物をやめられない患者さんに、

 

「あなたは大切な人だ」

「あなたの尊厳を大切にします」と伝えていました。

 

そして、

 

「人生を良くするために何がしたい?」

「私達にできることはある?」

 

と、尋ねていらっしゃいました。

 

 

決して責めずに。

 

優しく問いかける。

 

私は味方だと伝え続ける。

 

 

大切なことですよね。

 

 

患者さんにとっては、そうやって、

 

気遣われることで初めて(薬物をやめよう)と思うのだから。

 

 

 

私はテレビを見ながら思い出したことがあります。

 

 

それは数年前、夫の主治医に、

 

「もしご主人がギャンブルをしたと告白したら、よく言ってくれたと褒めてあげて下さい」

 

と言われたことです。

 

 

頭ではね、わかってるんですよ。

 

 

それが大事。

そういう対応が彼の回復に繋がるんだ、と。

 

 

でもね。

 

 

彼がギャンブルに注ぐお金は、

 

子どものために一生懸命貯めたものです。

 

好きな服も買わず、外食もせず、毎日コツコツと、必死に貯めたお金なんです。

 

それをたった1日で全て使われ、逆切れしながら告白してきた夫に対し、

 

「よく言ってくれたね」と・・・、

 

 

 

 

 

言えますか??

 

 

 

1度だけならできるかも。

 

いや、実際しました。

 

「話してくれて有難う」

 

そう言ったんだけど。

 

 

その時、私の手のひらには、「忍」という字が書かれていました。

笑っちゃうけど、冗談じゃなくて本当に。

 

夫は依存症の根っこに発達障害もありますから。

 

普通に「ギャンブルしてしまった、ごめん」とはなりません。

 

まず、逆ギレする。そして殻にこもる。

悪いのは周りのせい、と環境を悪呼ばわりする。

支離滅裂な言い訳、悪びれない振る舞い。

 

そこを許すんです。

 

「話してくれて有難う」と受け入れる。

 

 

 

 

 

 

 

ムズくない?

 

 

 

だから、私は手のひらに「忍」の文字を書いた。

 

それ見ながら話さないと、心が耐えきれないと思ったから。

夫に気づかれぬよう、夫の言動で心が揺さぶられたら、

その「忍」という字を見て、平常心を保つようにしていたのです。

 

そして振り絞った

 

「話してくれて有難う」

 

 

 

効き目ないよね(笑)

 

 

 

それから数週間後。

 

 

彼はまた繰り返しました。

 

 

その後もです。

 

 

何度も何度も繰り返されました。

 

 

 

でも許していく。

 

責めても悪化の道を辿るだけだから。

 

許し続けなきゃ、彼は回復しないから。

 

 

 

正直。

 

医師やスタッフさんは、実害がないからいいよねって思う。

 

私も仕事ならできるかもしれない。

 

 

でも、相手が家族だと…難しい。

 

 

これが依存症患者を持つ家族の苦しいところ。

 

本当は家族だって苦しいのに。

 

家族は実害を受けながら、医者と同じような対応を求められるんです。

 

 

依存症の特集を組んでいただけたことはとても有難いんだけど、

依存症患者と暮らす家族にも、スポットをあてて欲しいな。

 

本人に支援が必要なように、家族だって支援は求めてます。

 

家庭という閉鎖された空間で、孤独に闘っている人は多いと思うから。

そういう人たちの声も拾っていただきたいなって思いました。

 

 

 

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