
米原万里さんという作家が私は好きなのですが、この方は小学生時代をプラハのソビエト人学校にて過ごし、大人になってからはロシア語の同時通訳として活躍され、通訳を引退後から晩年(若くして亡くなられたのですが)までは作家や翻訳として活動をされた方です。東京外国語大学、東京大学の大学院と高学歴をお持ちのせいなのか、非常に多くの本を読まれているからなのか、たぶん両方だと思いますが、日本語の文章も知性が感じられて、いつも勉強になります。
この方がいつも言ってらしたのが、日本人は「外国ときたらアメリカ」という発想になってしまっているということ。
もちろん戦後のアメリカ人による教育システムによるものなのは間違いがないですが、外国=アメリカ。外国語=英語。という発想はいかがなものか、と。
米原さんの著作は、ご自身の子供のころの経験をもとにした、ロシアや東欧を舞台としたものが多いですが、
スターリン時代はもちろんその後も、ソ連崩壊後でさえも、ロシアで生きる人々の生活は凄惨としか言いようのないもの。共産主義がどういうものか、知識としては知っていても、国民の生活がどのようなものか、まったく想像もつかない人が大半だと思います。彼女の著作では、それが非常にリアルに描き出されています。
私の夫はルーマニア人ですが、彼がたまにさらりと話すチャウシェスク時代の生活など、想像を絶するものがあります。
何が言いたいかというと、日本ってやはり島国だからかどうかわからないですが、情報についてとても受身、かつ、入ってくる情報が非常に偏っているので、視野が狭まる危険がすごくあります。
実際にカナダへ来て、いろいろな世界を知った!という方は多いと思いますが、そういうふうに、自分で行動したり、情報を自ら取捨選択していかないと、視野が広がっていかないものだなーって思うのです。
カナダにずっと住んでいても、日本人の心は忘れたくないです。でも、それと同時に、地球人として、自分と違う意見や考え方というのを、偏見なく受け入れていくようにいつも柔軟でいたいなーと思います。
トロントの少人数制語学学校
DEVELOP Language Institute