今日はじっくり観戦。
イ・セドル対アルファ碁だ。
持ち時間は各2時間、そのあとは1手1分で打つ。
時間の使い方はイ・セドルがアルファ碁の2倍の時間を使っている。
碁の内容は、本当に驚いた。
一言でいえば「手合い違い」じゃないだろうか。
全くイ・セドルにチャンスは無かった。
最初に見どころが。
黒のイ・セドルの中国流の模様に、白のアルファ碁が隅の小目に対して1間高掛り。ごく普通の手だ。
黒は根拠を与えないように小目からコスんだ。
白は軽く2間に中央に向かって飛んだ。
その飛んだ石に黒が間に付ける。
その次だ!
アルファ碁は初めの掛った石からコスんだ。しかもノータイムに近い!2間に飛んだ石とそれに付けた白石が無ければそのような打ち方は十分あるとは思うのだが。
人間の感覚にはなかなか無い手だろう。
そして32手目(いい手に見えた)あたりでは白が優勢だろう。(あくまでも素人判断)
世界一といわれるプロ棋士相手にこんなことになるとは。
そのあとは、白が責められるわけではなく、むしろ黒の方が形が崩されていく。
その周辺が一段落してみるとなんと白が明らかに優勢!
全く「手合い違い」の強さを感じた。
2時間の持ち時間は人間にとってつらい。
かつて日本が中国や韓国に負けてきた時に、持ち時間が短いという言い訳をしていたが、今度は中国や韓国が同じことを言うだろうか。
囲碁の観戦で、まさか韓国の棋士を応援することになるとは!
アルファ碁には、今後各国のトップ棋士や希望する棋士など出し惜しみせずに相手になってほしいものだ。
やはり人間は感情をもつから負けるとも考えられる。
チェスでチャンピオンがコンピューター相手に、精神的に崩れたように、機械相手だと通常の精神力を保つことが難しいのかもしれない。
アルファ碁がこれからもまだ強くなると思うと恐ろしい。