「囲碁」を普及することはとてもいいことだと考えている。
最近は大学で正課になり単位がとれる大学も増えてきた。
小中高でも正式なクラブとして活動している。
本当は子供に覚えてもらうのが効果が大きいのだが、大人でも構わない。
囲碁にはどんないいことがあるか。
よく言われるのは、①頭が良くなる・・否定はしないが少々疑問もある。傾向として頭の良い子が囲碁をするようだ。②ボケ防止・・これは、多分効果が大きいだろう。70、80で元気に囲碁を打っている人は頭もスッキリしているようだ。最近は女性にもそれが言える。ただ、ボケ防止にはほかにも良いことはいろいろある。例えば美的な趣味を持つ。陶芸などもいいようだ。
私が実感しているのは、部分的なことにこだわり過ぎるのではなく、全体を見る訓練ができることだ。囲碁は盤全体で戦うので、局部にこだわると最適な着手を選べなくなる。
そういう意味では、囲碁をやってほしいのは、「政治家」と「経営者」だ。
全体最適と優先順位を間違えてはならない職業だからだ。
残念なのは、囲碁は打つのは非常に簡単なルールがあるだけなのになぜかとっつきにくい印象があるようだ。
教え方が難しいのかもしれない。
ルールは簡単だ。
1.石の取り方(どうしたら石を取れるかを覚える)2.着手禁止(打ってはいけないところがある)3.コウ(このルールが一番わかりにくいか)
たった三つ。
最低限、これだけで囲碁が打てるようになる。
ほかにはA.黒と白が交互に打つ(あたりまえすぎる)B.地所の多い方が勝ち(こんなのはあとでいいだろう)C.それより礼儀だ。・・礼に始まり礼に終わる、これはやはり最初に覚えるべきことだ。
そして兎に角打つことだ。
最初に本で勉強してからというのは良くない。
囲碁に限らずなんでもそうだ。
子供はゲーム機でも兎に角やってみて覚える。取扱説明書を読んでからと言うのは結局時間がかかるやり方だ。
囲碁は年寄の趣味ではなく、年齢を問わず楽しめる素晴らしいゲームだ。
5,6才の子供が100才の人と対等の勝負が可能だ。
しかも奥が深く究めることもできない。
最近はコンピュータも参戦してきた。
私が考える将来の姿はこうだ。
世界中で囲碁がブームになる(コンピューターのおかげでどこにいてもハンディなしで強くなれる)
個人とは別に国別のランキングが出来る・・・サッカーのFIFAランキングのように100か国を超えるランキングが形成される
4年に1回、W杯が開催される・・・各国5人とか15人とか代表チームで団体戦で争う、予選リーグ、決勝トーナメントを行う
つまり、囲碁を各国が国技ととらえ、くだらない本物の戦争など興味が無くなる。軍事費も使わなくてよくなる。
人間の考え方が変わり、知的な争いが中心になる。
肉体的に競うスポーツと双璧だ。