東京・中野区の区長が、自分で公約し成立させた”多選自粛条例”をその4期目にも立候補しようと、また自ら条例を改正して立候補するという。
中野区長が何回区長をしようが関係ないが、そういえばと言うことがあった。
先日、地元の石川県で県知事選があった。
なんと、6期目だ。
5期20年もやっているが、とりわけ何か素晴らしいことをしたわけではない。(と、思う)
最近は口を開けば、来年の北陸新幹線開通の話しかしない。
もっと、北陸の景気対策とか社会保障とか、若者の雇用とか、言わなければならないことはいっぱいあるだろう。
もっとすごい知事がいた。
現職の前任の中西知事はなんと8期知事だった。
最後は歩くことも困難だった。
8期だが任期中に亡くなったので、知事は31年間で、全国最長の知事だ。
二人とも官僚出身で、50年を超えた。
どう評価しても、良かったから長く続いたとは考えにくい。
全国では、多選を禁止しようと言い出す首長も時々出てくるのだが、議会が反対したり、中野区のように条例に抵触しようという時に自ら、変えてしまうということが起こる。
権力が集中するポストに長くいすぎると、普通は弊害が大きい。
中野区長が3期やって、十分成果をだしたのなら交代すればいいし、大した成果が出せなかったのなら無能なのだからこれも交代すればいい。
やはりやっても2期か3期が限度だろう。
中小企業の創業社長のなかには、長く社長にとどまるケースが多いが、これだって、知る限りはマイナスが大きい。
ただワンマンであったりはするが、あまり長いのは良くないようだ。
中小企業で最も多いのは”放漫経営”だ。
大きなブラック企業と思われる企業も、そのような傾向がある。
社長の大事な仕事の一つが後継者を育てることだ。