大型システムだから?銀行だから? | 悠々、のんびり

悠々、のんびり

日々の出来事を気の向くままに綴ります

みずほFGの勘定系の次期システムは予想通り、延期が確実になった。

当初は2016年3月末、予算2,500億円の予定だったはずだ。

ところが、先日1年間延期する方向だと言う。予算も3,000億円超になる見込み。

メガバンクの超大型システムだからそうなったのか、銀行だからそうなったのか。

それとも、これまで2回の大障害を起こし、統合作業も重なるのでより慎重になったのか。

いろんな要因はあるだろうが、兎に角メガバンクのシステムは複雑すぎる。

「勘定系システム」というと、基本的には”勘定”の管理、すなわち残高管理である。

確かに、銀行システムの根幹であるから非常に強固なシステムが必要である。

それにしても何故そこまで複雑なシステムになるのだろうと思う。

銀行のシステムも歴史があり、徐々に複雑になってきて、一度全くシンプルに再構築したらどうか。

いままでの機能を残したり、移行を考えると簡単にはいかないのは分かるが、銀行の特徴だが、割り切りができないことが感じられる。

絶対に失敗は許されないプレッシャーはあるが、業務フローに合わせすぎるシステム設計はシステムが複雑になりすぎる。少しは、システムに業務を合わせることも必要だ、

1年の延期で済むか、3,000億円余で済むか、何とも言えない。

「勘定系システム」は、各銀行独自のシステムでなくても本当はいいはずだ。だから、各メガバンクが統一システムで、強固なシステムを共同で開発し、独自色を「情報系システム」でカバーするようにするというのはどうだろうか。

地銀も共同で勘定系システムにし、コスト削減する。ただ中小金融機関はグループは多いのだが共同化はある程度進んでいる。ただ、使っている方は独自のカスタマイズも多く決して使いやすいとはいえないかも知れない。

メリットは、システムコストの削減は預金金利に上乗せもできるだろう。

なにより、中小金融機関の合併がしやすくなる。

体力をつけるには、システムの改善・コスト削減が重要である。

日本には金融機関が多すぎる。

日本の金融機関はどこも安心できる、と言う風にしたい。