25日(日)半沢直樹・第6話があった。
前半の5話までで日本国中が、日曜の夜は痛快な思いを共有したようだ。
通常ありえない、上司に反抗し正義を通す。
組織というものを考える良い機会だ。
型破りの銀行マンだが、多分自分の会社に引き当ててTVでリーダーとしての資質を思う。
等、典型的な組織としての銀行や自分が勤める会社、そして自分の仕事ぶりを考えてみている人も多いのでは。
後半は、老舗ホテルの再建に取り組む話らしい。
そのホテルが業績が落ち込んでいたのに、200億もの融資をし、その運用に失敗し120億の損失を出した設定になっている。
規模はともかくこのような話は日本中にかなり存在する。
バブルの頃、たとえば温泉旅館は競って設備投資をし、過大な債務を作った。もちろん経営状態はよかったので返済に問題が生じるとは思っていなかった。
また、利益も上がっていたので、意味のない投資に走ったところも多い。その典型が、株式投資や不動産投資だ。
ところがバブルがはじけ、温泉に来る客が激減した。返済の負担や投資したが評価が何分の1にもなって、軒並み「破たん懸念先」になった。これは、銀行にも大きな責任があり、そういうことを奨めて銀行の業績、支店の業績の拡大に突き進んだからからである。
バブル崩壊後、いつまでも回復しないなかで、倒産した旅館も多い。
何とか営業していても、返済猶予して延命している。
気になるのは、コンサルタントを入れるという条件をつけたりするが、ほとんどのコンサルは商売だけで掛け持ちでいくつの旅館も見るので、本当の改善につながるのは稀である。
業種を問わず、中小企業などで、オーナーが株式投資に走って、リーマンショックなどで本業の方もダメになることも良くある。
最近の倒産パターンにこういうのが増えたため、昔なかったケースの倒産かもしれない。
原作も読んでないし、TVではどう展開するかわからないが、支店・役員がグルになって悪事を働くという設定はチョット無理かな。
また、「金融庁検査」の予告があった。銀行にとって1~2年に一度やってくるもっとも厄介なお客さんだ。しかし、予告は少し優しい気がする。やはり、検査というのは”抜き打ち”でないと迫力に欠ける。予告から実際の検査まで日数があるのは、その間準備をしなさいということだが、本来の検査とは違う気がする。
どうも、「倍返し」は今年の流行語大賞候補らしい。他にも「じぇじぇじぇ」というのも有力か。
少し前は「今でしょ」と言われていたが、逆転か。