日銀のホームページ。
”金融機関による中小企業経営を支援する取り組み”という「日銀レビュー」が載っていた。
これまで、金融機関の中小企業に対する支援は主として≪資金調達≫の面からの支援だった。
地方金融機関の重要な役割が、中小企業の経営課題に対する支援であるのは当然のことだが、これまでもいろんな角度からの支援は行ってきたのは事実だとは思う。
ただ、現状は中小企業経営は非常に悪化しており、課題と思われることのアンケート調査の集計があった。
そこでは、中小企業が金融機関から受けたいサービスが何かという結果がある。
受けたいサービスの順番に、
1.販売先の紹介
2.新規参入分野の情報提供
3.仕入先企業の紹介
4.経営セミナーの開催
5.財務相談
6.事業継承への助言
7.立地場所等の情報提供
8.税務・法務相談
9.社内制度改革への助言
10.戦略立案等への助言
11.M&Aに関する情報提供
12.研究者の紹介
13.専門家の紹介
が要望としてある。
サービスの内容を見ると、課題は大きく分けて
販路等、市場開拓
人材育成(後継育成成を含む)
事業の再構築
等に分類される。
これは、かなり以前から言われていたことではあるが、現状はさらにその必要性が高まっているという気がする。
金融機関に求められるのは、こういったサービスを提供できる人材を育て、ノウハウが備わっていることが重要である。
単に、お金を預かり、お金を貸してという時代はとっくに終わっていて、金融機関もはるかに高度な知識やリスク管理が求められている。
金融機関には手の届かない所を埋めるのがコンサルかと思うが、金融機関もまたコンサルを求める(求めなければならない)のはどういう訳だろうか。