以前、会社員だった頃、出張で東京に来た時はなるべく遅い便を予約した。
というのも、”東京ステーションギャラリー”が東京駅にあり、そこに寄るためであった。
1991年だから今から21年前、「セーヌ川に架かる橋」(パリの街並を彩る37の橋の物語)という展覧会があった。
パリへ行ったのは、会社員になる前と、会社を辞めて独立した後の2回である。
何れも、セーヌ川沿いを歩いた。
2度目の訪問の時は、『ポンヌフ橋』を何度か往復するくらい渡った。
「セーヌ川に架かる橋」は、特に有名な絵があるわけではなく、パリの街並みと、歴史、活動、などパリとセーヌ川が一体となって現代に伝わっていることが素晴らしいと感じる。
私にとって、『ポンヌフ橋』の思い出が特に強い。
2度目のパリの時は、「ポンヌフの恋人」の映画の印象が強く、これが『ポンヌフ橋』か、と何度か橋を往復した。
ポンヌフ橋はアーチを連続させる構造であり、橋の途中途中に丸くへこませた部分があり、映画のシーンを思い出させてくれた。
有名な画家はいなかったと思うが、展覧会の印象は強かった。
東京駅は大改造中で、東京ステーションギャラリーも今年の10月に復活するらしいので楽しみである。