システム化には費用がかかる。当然だが。
システム化に積極的なところと、そうでもないところがある。
人手で行っている事務処理をシステム化するケースが多いが、最近の傾向として以前より積極的ではなくなってきたように思う。
なぜかと考えてみた。
まず、ある程度システム化してしまうと、さらに新しいシステムが必要か、あるいは当然あった方が便利だがそれだけの費用をかける必要があるか。
つまり、どうしてもシステム化が必要なものはすでに導入していて、さらに投資するだけの必要があるか、という点で引っかかってしまう。
いったん必要なシステムは導入してしまうと、多少古くなっても、多少使いづらくても、我慢して使い続ける。
まず、「投資対効果」の評価が難しい点がある。財務的か非財務的か、定量的か定性的か、という評価方法もうまく組み合わせて評価する必要がある。
日本的な経営では、いったん入れたシステムはできる限り使い続け、どうしてもという部分だけメンテナンスでしのぐという方法が最も安く賢い方法であると考えている経営者がいる。
修正しながら10年20年使うケースである。
多分、正しいのは、新規導入したらあまり年数をおかずに(1~2年)次のバージョンアップを考え出し、5年位たったら、リプレースしてしまうほうがよいだろうと思われる。しかも費用的にも安い場合がある。
国内の製造業では、売上の1.4%位がシステム投資額の平均らしいが、2%を超えるとグッと減るようだ。
今はIT投資は避けられない以上、適度な投資をしながら経営にあたるのが正しいだろう。