勿論、利益を出すためにはという点で“経費削減”と“売上増加”は避けられない二大要素である。
二大要素とはいえ、すべては「人」の問題であると思う。
例えば、大企業であるのに「人」の使い方や配置が一向に良くならない。仕事をしない人を使う点で全く効率が悪い、営業は勉強しないで、経費の無駄遣いをしている。
製造・開発部門は時間だけの給料がでるので、集中しない効率の低い仕事をし、残業がやたらと多い。
一方、中小企業でも経費削減を実施するのはいいが、人件費に焦点があたりすぎて、やる気や将来性に絶望するケースがよくあり、社員の流出につながる。
大企業では、下請けいじめに陥りやすい。
中小企業では売上の増加を実現することが、非常に難しくなっている。
本当はどちらもしたくないのだが、実際は執る手段が偏ってしまう。
何かを目指したら、徹底的にそれをやらなければと経営が考えてしまうからだろう。
経営者に先を読む力があれば、とっくにいろんな手を打っていて、今頃はそろそろ成果が出てきている段階である。
ニッチモサッチモいかなくなって今頃、何とかしなければと気が付いた経営者は、極端なことをしてしまい、それが失敗するとその会社の力そのものが縮小してしまう。
経営者たるもの、大事な能力は、「先見性」か。