“コウコツ” | 悠々、のんびり

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日々の出来事を気の向くままに綴ります

お年寄りに向かって「あなたは、“コウコツ”だ」と言うと、気を良くするだろうか、逆に悪くするだろうか?

昔、有吉佐和子の小説「恍惚の人」がベストセラーになった為に“恍惚”という字を想像した人は間違いなく気を悪くするだろう。
痴呆症(認知症)を早く扱った作品であるから、どうしても高齢者介護を思い浮かべてしまう。

また“硬骨”と書けば、硬骨漢を想像し、意志が強く自分の主義・主張を曲げないイメージがあり、良く捉える人が多いだろう。

ユーモアで「コウコツ」とだけ言って相手の反応を楽しむ場合はともかく、“既にコウコツ”とか“もう既にコウコツ”と言えば恍惚を意味し、一方“硬骨漢”といえばハッキリする。

私も日頃チョッとした説明を省略することが多く、誤解されることが多いほうだ。
無駄だと思って、ズバリ言うことも時には必要だが、無駄にも捨てがたい味がある。そういう遊び心も大いに必要だろう。

私が相手の誤解を受けるのは、言葉が説明不足である場合が多く、この点は大いに反省すべきと考えている。