左まわり。



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正面スタンド前、上り坂の途中からスタート。最初のカーブまでは290mほど。

やや平坦な部分を挟みつつ、向正面半ば付近までずっと坂を上る。

頂上を迎えるとすぐに下りに差し掛かる。
3-4コーナーのスパイラルカーブを経て最後の直線入り口付近の最深地点までずっと下る。

下り切るとまたすぐに上り坂。
高低差2.2mの坂を200mくらいで上るので、急坂になっている。
上り切って更に200mほど進むとゴール。

・最大高低差 3.4m
・直線距離 410.7m

重賞はチャンピオンズカップ(G1)、東海ステークス(G2)が行われる。




▽ラップタイム

チャンピオンズカップ
G1 3歳上オープン 定量
2020年
1:49.3 良 16頭
12.7 - 11.1 - 12.7 - 12.0 - 11.8 - 12.0 - 12.1 - 12.0 - 12.9 (36.5-37.0 M)
1着11チュウワウィザード 57戸崎 8-7-5-4 (36.4)
2着2ゴールドドリーム 57和田 11-10-8-7 (36.6)
3着13インティ 57武豊 2-2-1-2 (37.4)

2019年
1:48.5 良 16頭
12.8 - 11.3 - 12.5 - 12.1 - 12.1 - 12.0 - 12.0 - 11.6 - 12.1 (36.6-35.7 S)
1着5クリソベリル 57川田  3-3-4-4  (35.4)
2着11ゴールドドリーム 57ルメール 4-5-4-4  (35.4)
3着4インティ 57武豊  1-1-1-1  (35.9)

2018年
1:50.1 良
12.8 - 11.2 - 13.1 - 12.5 - 12.3 - 12.3 - 12.3 - 11.7 - 11.9 (37.1-35.9 S)
1着2ルヴァンスレーヴ 56Mデムーロ 2-2-3-3 (35.6)
2着12ウェスタンルード 57藤岡佑 15-15-15-13 (34.4)
3着9サンライズソア 57モレイラ 5-5-5-5 (35.9)

2017年
1:50.1 良
12.8 - 10.9 - 12.5 - 12.7 - 12.7 - 12.3 - 12.0 - 11.8 - 12.4 (36.2-36.2 M)
1着9ゴールドドリーム 57ムーア  9-10-11-11 (35.2)
2着13テイエムジンソク 57古川  2-2-2-2 (36.1)
3着1コパノリッキー 57田辺 1-1-1-1 (36.3)

東海ステークス
G2 4歳上オープン 別定
2019年
1:49.8 良
13.0 - 11.2 - 12.7 - 12.3 - 12.3 - 12.4 - 12.4 - 11.6 - 11.9 (36.9-35.9 S)
1着4インティ 56武豊 1-1-1-1 (35.9)
2着3チュウワウィザード 56川田 4-4-5-4 (35.8)
3着5スマハマ  55藤岡佑 2-2-2-2 (37.2)

2018年
1:51.8 良
12.7 - 11.1 - 12.9 - 12.8 - 12.0 - 12.2 - 12.7 - 12.4 - 13.0 (36.7-38.1 M)
1着8テイエムジンソク 56古川  1-1-1-1 (38.1)
2着6コスモカナディアン 56丹内 8-8-4-4 (37.9)
3着3モルトベーネ 56秋山 3-2-4-5 (38.9)

名鉄杯(L)
3歳上オープン 別定
2019年
1:47.6 重 11頭
12.6 - 11.2 - 12.5 - 12.3 - 11.9 - 11.4 - 11.5 - 11.6 - 12.6 (36.3-35.7 S)
1着1スマハマ  56藤岡佑 1-1-1-1  (35.7)
2着6ジョーダンキング 56川田 9-9-2-2 (35.8)
3着2ローズプリンスダム 56西村 3-3-3-3 (36.0)



上記したレース、ハロンタイムだけでは重賞かオープンかの区別がつきにくい。
クラスによる時計の差がほとんど無い。

それでもG1になると、力の要る馬場の時でも中盤で速めのラップで流れていることもある。
冬は非常に乾燥しやすく、かなりのパワーが必要。






◇展開

前半1-2Fと2-3Fのスピード変動が激しい。
その後は割と一貫した時計で流れる。
終盤の加速は小さいときと大きいとき、そして加速しないで延々流れていくときがある。
ラスト1ハロンは減速するタフなコース。
という展開が基本。

展開内容だけで言うと芝の中距離の稍重~重馬場に近いものがある。
ダートで芝なみの展開というのはやっぱりハードにみえるので
激戦の場合けっこう疲労残っちゃう馬もいるかもしれない。


一旦スピードが緩むのが3F目で、以降のスピードが緩むか緩まないかに分かれる。                      

ここは逃げ馬のさじ加減で変わってくるところなので走ってみなければ分からないんだけど、一応記載。

・4F~8F間が緩まない時
例1 
12.6 - 11.2 - 12.5 - 12.3 - 11.9 - 11.4 - 11.5 - 11.6 - 12.6
1着1スマハマ  56藤岡佑 1-1-1-1  (35.7)
2着6ジョーダンキング 56川田 9-9-2-2 (35.8)
3着2ローズプリンスダム 56西村 3-3-3-3 (36.0)
例2
12.8 - 11.3 - 12.5 - 12.1 - 12.1 - 12.0 - 12.0 - 11.6 - 12.1
1着5クリソベリル 57川田  3-3-4-4  (35.4)
2着11ゴールドドリーム 57ルメール 4-5-4-4  (35.4)
3着4インティ 57武豊  1-1-1-1  (35.9)

乱れが少なく、8F目のゴール手前ギリギリまで締まったペースで流れているので
4角後方の馬は届かなかった。


・4F目~6F目で緩む時
例3
12.8 - 10.9 - 12.5 - 12.7 - 12.7 - 12.3 - 12.0 - 11.8 - 12.4 (36.2-36.2 M)
1着9ゴールドドリーム 57ムーア  9-10-11-11 (35.2)
2着13テイエムジンソク 57古川  2-2-2-2 (36.1)
3着1コパノリッキー 57田辺 1-1-1-1 (36.3)

2F目がオーバースピードになってしまったので、3~5F目と長い区間緩めることで負担を減らしている形。田辺さん優しい…

その優しさが功を奏して前の2頭が共に上位に残っている。
ゴールドドリームと田辺さんの差は0.1秒。
それにしてもゴールドはすごい脚で突っ込んでいる。

中京ダート1800に限らないことだけど、
一度緩むような展開では前の馬だけでなく、追走する側も同様にジックリ脚を溜める事が出来るので差し馬の決め手が生きる結果にもなりうる。



・前半3Fのスピード変動が激しいことについて
前3F  12.7 -  11.1 - 12.7 - (ゆっくり→急激に速くなる→がっつり緩める)

スタンド前からスタートして最初のコーナーまで290mくらいしかなく、上り坂。
加えて1-2コーナーが狭いので
発馬直後はゆっくり進出しつつジワッと位置につけているケースが圧倒的に多い。

掛からないほうがもちろん良い。

1コーナーでは一転してスピードを上げながら曲がる。
向正面までは平坦部分を挟んだ上り坂となっているので、加速しながら進む。

位置取りに関しては、逃先がしやすいはず。
カーブでのスピードコントロールは素人目にはなかなか難易度が高そうに見える。

3F目では大きくスピードを落とす。12秒後半~13秒台。


「1~3F目の間に大きなスピードの強弱が2回起こる」事になる。
なので、この600mの区間で既に消耗が始まっていると思うし、乗る側は本馬場入場から一瞬たりとも気を抜けない。

東京芝2400mも同様の特徴がある。
ダートなら、阪神の1800mがパッと浮かぶ。

中京の場合は
・形態上、前の馬のほうがスタート後に位置取りがしやすそうに見える。
・向正面が縦長の展開で、単騎なら自身に有利な展開を作れることもある。

というメリットもあるので
基本的には上位脚質に4角5番手以内が多い。



・差し、追い込みに関して

前述したように、追走する側もジックリ脚を溜めやすい展開がある。
それ以外では、2F目がオーバースピードで前が消耗したり、3~5F間のどこかで大きくスピード緩むような時に上位に食い込みやすいイメージ。

例4
12.8 - 11.2 - 13.1 - 12.5 - 12.3 - 12.3 - 12.3 - 11.7 11.9 
1着2ルヴァンスレーヴ 56Mデムーロ 2-2-3-3 (35.6)
2着12ウェスタンルード 57藤岡佑 15-15-15-13 (34.4)
3着9サンライズソア 57モレイラ 5-5-5-5 (35.9)

スタートから4Fの間ずっと、ハロン毎のラップが乱れている。
逃げ馬にとっては消耗の激しいレース。

13秒まで落とした結果、脚を溜めた馬の末脚が生きた。
ラストでは0.6秒の大きな加速が生じている。


他には、
馬場悪化で地盤が固まってスピードが出やすくなった時は、ラストで切れがあるような差し勢や、じわじわ位置を上げてくるようなタイプも怖いような気がする。


それでも「4角5番手以内」の残り目はけっこうな割合で存在してるので
有利になりそうな位置を決めるなら、これだと思う。

 



阪神ダート1800mとは似た部分が多いコース。
ただ、阪神より時計が速い。

中山ダート1800とはちょっと違うけど、ときどき似てる内容のレースもある。


▽阪神中山ダート1800mとの比較
中京ダート1800mと同様に「コーナー4回+アップダウンが多い」ので比べてみる。

コース形態の比較
中京ダ左1800 上り→下り→上り→G平坦
阪神ダ右1800 上り→平坦→下り→上り→G平坦
中山ダ右1800 上り→下り1→下り2→平坦→上り→G平坦

スタートから最初のコーナーまで
中京約290m
阪神約303m
中山約375m

相違点
・左周りと右周り
・最大高低差(中京3.4m、阪神1.6m、中山4.4m)
・最後の直線(中京410.7m、阪神352.7m、中山308m)
・スパイラルカーブ(中京3-4角、阪神1-2角、中山3-4角)


シリウスステークス2019
G3 阪神ダート1800m 3歳上OP ハンデ
2:03.5 良
12.9 - 10.8 10.8 13.0 - 12.8 - 13.0 13.4 - 12.4 - 11.8 - 12.6 (34.5-36.8 H)
1着6ロードゴラッソ  5-5-5-1 (36.4)
2着8アングライフェン 7-6-5-5  (36.2)
3着12メイショウワザシ 1-1-1-2 (37.1)

マーチステークス2019
G3 中山ダート1800m 4歳上オープン ハンデ
1:52.3 良
12.7 - 11.4 - 12.9 - 12.9 - 12.6 - 12.1 - 12.4 - 12.3 - 13.0 (37.0-37.7 M)
1着10サトノティターン 12-12-13-12 (36.6)
2着12ロンドンタウン  6-5-4-4 (37.6)
3着11リーゼントロック 3-3-3-2 (37.7)


・3場ともコース形態上どこかでスピードが緩む。息が入りやすい。
・中京はスピードの緩む区間が短いことがある。200mくらいしかないことも。
・ラストに上り坂があり、上がりが掛かる。
・阪神は時計がかかる。
・中京と阪神では、加速ポイントも似てる。
・4角5番手以内に有利になるケースが結構ある。




▽血統

色分け
ヘイルトゥリーズン系(詳細記載無しはサンデーサイレンス系)
ノーザンダンサー系
ネイティヴダンサー系(詳細記載無しはミスプロ系)
ナスルーラ系

父 × 母の父 で記載

チャンピオンズカップ
過去5年
2020
1着 キングカメハメハ × デュランダル
2着 ゴールドアリュール × フレンチデピュティ(ヴァイスリージェント系)
3着 ケイムホーム × Northern Afleet
2019
1着 ゴールドアリュール × エルコンドルパサー
2着 ゴールドアリュール × フレンチデピュティ(ヴァイスリージェント系)
3着 ケイムホーム × Northern Afleet
2018  
1着 シンボリクリスエス(ロベルト系) × ネオユニヴァース
2着 ネオユニヴァース × Marquetry
3着 シンボリクリスエス(ロベルト系) × スペシャルウィーク
2017  
1着 ゴールドアリュール × フレンチデピュティ(ヴァイスリージェント系)
2着 クロフネ(ヴァイスリージェント系) × フォーティナイナー
3着 ゴールドアリュール × ティンバーカントリー
2016  
1着 フレンチデピュティ(ヴァイスリージェント系) × フジキセキ
2着 ジャングルポケット(グレイソヴリン系) × サンデーサイレンス
3着 アグネスデジタル × タバスコキャット(ストームバード系)

東海ステークス
2019 
1着 ケイムホーム × Northern Afleet
2着 キングカメハメハ × デュランダル
3着 ネオユニヴァース × アフリート
2018  (36.7-38.1 M) 1:51.8
1着 クロフネ(ヴァイスリージェント系) × フォーティナイナー
2着 ロージズインメイ(Halo系) × With Approval (グレイソヴリン系)
3着 ディープスカイ × アフリート

名鉄杯(L)
2019
1着 ネオユニヴァース × アフリート
2着 キングカメハメハ × サンデーサイレンス
3着 ロージズインメイ × シンボリクリスエス(ロベルト系)


▽向いているかも知れない血統
・ヴァイスリージェント系 × サンデーサイレンス系
ヘイロー系 × ミスプロ系




▽まとめ

・コーナー4回。スタンド前スタートだけど最初のカーブまでは1ハロンと少し程度で、けっこう短い。上り坂。
・発馬直後はゆっくり。2F目で急激にスピードが上がり、3F目で再び落ち着く。
・1-2コーナーはキツいカーブ。
・形態上、逃げ先行は位置が取りやすく見える。単騎なら1~3Fさえうまく乗り切れば、以降で自身に有利な流れを作ることも可能。
・外枠だからと言って大きなマイナスにはならないはず。馬群に揉まれずに4コーナーまでに位置を上げたりも出来るので、馬場悪化時のラストのスピード勝負などではプラスになる馬もいるかも。ただ、位置を取りやすい脚質というものが存在する以上、道中あんまり距離ロスし過ぎちゃったりすると不利になってしまう可能性もある。
・息が入るとすれば3~5F目。ラストに加速がある時は最後の直線に入ってから(残り400m地点など)。
中盤以降変動の少ないラップで流れている区間が長い展開もあるので、見た目よりもタフだと思う。
・パワーもスピードも必要。持続力を問われることも多い。
G1の時期は良馬場なら乾燥していて時計のかかる馬場になりがちなんだけど、それでも残り400m地点付近で(大小問わず)加速していることがある。
脚質問わず道中は鞍上の指示に従って我慢ができて、ラストでスピードを出せるタイプ向き。
・上位馬は逃げを含む4角5番手以内が多い。捲りのきく展開も稀にある。
G1では道中の消耗が大きい展開が多く存在していて、前の馬が消耗することで後方が台頭しているケースもみられる。このことから、G1ではただ単にいい位置を取れば良いというわけではなく、どんな展開でもバテないくらいの底力が欲しい。
・有利そうに見える馬 →落ち着いていて、ラストは好位置からしっかり脚を伸ばせる馬。


また加筆訂正など随時行います。
ちょっと長いので、もうちょっと簡潔にまとめようと思って(から3年経って)います




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