内回り。
正面スタンド前、坂の上りの途中の平坦部分からスタート。
コーナー4回。
スタートから最初のカーブまでは205mほどしかない。
1コーナーを入ってすぐに坂の頂上となる。少し平坦があって2コーナーから向正面半ばにかけて急な下り坂。
平坦を挟み4コーナーの終わり付近から最後の直線の最深地点までゆるやかに下り切る。
すぐに高低差2.2mの急坂を100mほどで一気に上る。ゴールは平坦。
最後の直線は310m。
重賞は中山記念(G2)、スプリングステークス(G2)、中山牝馬ステークス(G3)、フラワーカップ(G3)が行われる。
また、ディセンバーステークス(3歳以上オープン)がリステッド競走に指定されている。
▽ラップタイム
中山記念
2020
1:46.3 良
12.4 - 11.8 - 11.8 - 11.8 - 11.5 - 11.7 - 11.9 - 11.3 - 12.1 (36.0-35.3 M)
1着3ダノンキングリー 3-3-3-3 34.2
2着7ラッキーライラック 3-4-4-4 34.2
3着4ソウルスターリング 2-2-2-2 35.2
2019
1:45.5 良
12.4 - 11.1 - 11.5 - 11.7 - 11.5 - 11.7 - 12.1 - 11.6 - 11.9 (35.0-35.6 M)
1着1ウインブライト 4-4-4-4 33.7
2着3ラッキーライラック 2-2-2-2 33.9
3着7ステルヴィオ 5-5-6-6 33.5
2018
1:47.6 良
12.8 - 11.7 - 11.7 - 11.5 - 11.5 - 11.8 - 12.2 - 11.9 - 12.5 (36.2-36.6 M)
1着5ウインブライト 4-4-4-3 34.9
2着10アエロリット 2-2-2-2 36.2
3着8マルターズアポジー 1-1-1-1 36.6
スプリングステークス
2019
1:47.8 良
12.6 - 11.4 - 11.8 - 12.1 - 12.1 - 12.1 - 12.0 - 11.6 - 12.1 (35.8-35.7 M)
1着9エメラルファイト 6-7-7-4 34.9
2着1ファンタジスト 10-9-11-8 34.6
3着10ディキシーナイト 3-5-4-2 35.3
2018
1:48.1 良
12.4 - 11.3 - 11.9 - 12.2 - 11.8 - 12.1 - 12.4 - 12.2 - 11.8 (35.6-36.4 M)
1着8ステルヴィオ 8-8-7-6 34.1
2着5エポカドーロ 2-2-2-2 34.7
3着12マイネルファンロン 4-4-4-3 35.0
中山牝馬ステークス
2019
1:47.7 良
12.5 - 11.6 - 11.9 - 12.3 - 11.5 - 12.4 - 12.2 - 11.4 - 11.9 (36.0-35.5 M)
1着7フロンテアクイーン 8-8-6-5 35.0
2着9ウラヌスチャーム 13-13-13-8 34.6
3着4アッフィラート 10-10-6-8 35.0
フラワーカップ
2020
1:48.2 良
12.6 - 11.5 - 11.7 - 11.8 - 11.6 - 12.1 - 12.5 - 11.8 - 12.6 (35.8-36.9 H)
1着13アブレイズ 2-2-2-2 36.7
2着14レッドルレーヴ 8-8-8-6 36.3
3着12シーズンズギフト 3-5-4-4 36.9
2019
1:47.4 良
12.7 - 11.9 - 12.0 - 12.1 - 11.8 - 12.0 - 11.8 - 11.2 - 11.9 (36.6-34.9 S)
1着4コントラチェック 1-1-1-1 34.9
2着7エールヴォア 6-6-5-4 34.1
3着10ランブリングアレー 3-4-3-3 34.4
スタート直後に急な上り坂があるので、ゆっくり発馬している。
1コーナーまでは205mしかない。
少頭数の重賞などでは、それでも隊列がすぐに決まって縦長でコーナーを回っていたりする。
多頭数の時などは、団子状態になったままコーナーに差しかかるケースも見られる。
ちなみにスタート後に上り坂がある中距離コースは
・阪神芝2000m (下りながらスタート。すぐに上り坂)
・中山芝2200m (ゴール前の急坂をスタート直後に上る)
・中京芝2000m (正面直線、坂の上りの途中からスタート)
などがある。3つとも前半の進出がゆっくりになりやすい。
レースによるラップの差が大きいのは、坂の下り。
下り坂は平坦を挟んで以下の2段階となっている。
a:2コーナーから向正面半ばにかけて急な下り坂
b:4コーナー出口付近から正面直線の最深地点にかけて小さな下り坂
この長い下り坂があるため、大逃げ策を取ったり流れるペースで軽快に進出する逃げ馬もいるし、逆にゆっくり息を入れてあげながら進むこともある。
下り方で上位の脚質が変わることもあるので、展開の肝となっている部分。
中盤締まった流れの時
12.4 - 11.1 - 11.5 - 11.7 - 11.5 - 11.7 - 12.1 - 11.6 - 11.9
1着1ウインブライト 4-4-4-4 33.7
2着3ラッキーライラック 2-2-2-2 33.9
3着7ステルヴィオ 5-5-6-6 33.5
先行有利。
「上り坂はゆっくり」「下り坂は速め」「3コーナーで息を入れる」というように、
コース形態に沿った騎乗をすることで前が残り易くなっているので、「中山芝1800mは前有利」と言われる。
中盤のペースが上がらない時
12.6 - 11.4 - 11.8 - 12.1 - 12.1 - 12.1 - 12.0 - 11.6 - 12.1
1着9エメラルファイト 6-7-7-4 34.9
2着1ファンタジスト 10-9-11-8 34.6
3着10ディキシーナイト 3-5-4-2 35.3
このレースでは「4角5番手以内」と、「上がりの速い差し馬」で決着した。
中盤の坂を慎重に下ることで後続がじっくり脚を溜め、早めに先団に取り付く事が出来た。
息の長い末脚が必要。
乱ペースの時
12.5 - 11.6 - 11.9 - 12.3 - 11.5 - 12.4 - 12.2 - 11.4 - 11.9
1着7フロンテアクイーン 8-8-6-5 35.0
2着9ウラヌスチャーム 13-13-13-8 34.6
3着4アッフィラート 10-10-6-8 35.0
ゴール前に上り坂があるので、ペースが乱れると前の馬には厳しくなりそう。
ここまでをまとめると、
・坂を、ある程度は馬の行く気に任せるような感じでやや軽快に下っていければ先行有利になりやすい。
・ゆっくり下ると早めから後続が位置を上げてきやすい。4角までに射程圏に入って、かつ速い上がりを使える馬が有利。
・ペース乱すと前の馬にとってはハードなレースになる。
▽血統
色分け
ヘイルトゥリーズン系(詳細記載なしはサンデーサイレンス系)
ノーザンダンサー系
ネイティヴダンサー系(詳細記載なしはミスプロ系)
ナスルーラ系
エクリプス系
中山記念20
1着 父ディープインパクト × 母の父ストームキャット(ストームバード系)
2着 オルフェーヴル × Flower Alley
3着 Frankel(サドラーズウェルズ系) × Monsun(Blandford系)
中山記念19
1着 ステイゴールド × アドマイヤコジーン(グレイソヴリン系)
2着 オルフェーヴル × Flower Alley
3着 ロードカナロア × ファルブラヴ
中山記念18
1着 ステイゴールド × アドマイヤコジーン(グレイソヴリン系)
2着 クロフネ(ヴァイスリージェント系) × ネオユニヴァース
3着 ゴスホークケン(ストームバード系) × Old Trieste(ボールドルーラー系)
中山記念17
1着 ネオユニヴァース × Meadowlake(セントサイモン系)
2着 キングカメハメハ × サンデーサイレンス
3着 ローエングリン(サドラーズウェルズ系) × サンデーサイレンス
中山牝馬19
1着 メイショウサムソン(サドラーズウェルズ系) × サンデーサイレンス
2着 ルーラーシップ × フジキセキ
3着 ディープインパクト × Loup Soltaire(ロベルト系)
フラワー20
1着 キズナ × ジャングルポケット(グレイソヴリン系)
2着 キングカメハメハ × ディープインパクト
3着 エピファネイア(ロベルト系) × ゼンノロブロイ
フラワー19
1着 ディープインパクト × Halling(ネイティヴダンサー系)
2着 ヴィクトワールピサ × ワイルドラッシュ(Nearctic系)
3着 ディープインパクト × シンボリクリスエス(ロベルト)
スプリング19
1着 クロフネ(ヴァイスリージェント系) × スペシャルウィーク
2着 ロードカナロア × ディープインパクト
3着 ダイワメジャー × ホワイトマズル(リファール系)
スプリング18
1着 ロードカナロア × ファルブラヴ
2着 オルフェーヴル × フォーティナイナー
3着 ステイゴールド × ロージズインメイ(ヘイロー系)
▽向いているかも知れない血統
・ディープインパクト×ストームキャット
・オルフェーヴル、ステイゴールド、ディープインパクト産駒
・母の父ロベルト系
▽まとめ
・スタートしてすぐ上り坂。出だしはゆったり。
・最初のカーブまで205mほどしかない。少頭数などでは位置取りをした状態で縦長でカーブを曲がることもあるけど
多頭数などでは団子状態のまま(位置を取りながら)1コーナーを曲がるケースも見られる。
・前半どこまでゆっくり進むか、中盤の下り坂をどう進むかで上位脚質が変わる。
ただ、「上りはゆっくり」「下りは軽快に」といった感じで、コース形態に沿った走りをした場合は先行に有利となる。
・ラストはどの脚質でもそれなりに速い脚は欲しい。
・向正面がずっと下りなので、大逃げ策を取る馬もいる。
・差し馬は息の長い末脚が必要となる。追い込みが決まるような展開以外では、差し馬は4角までに射程圏に入った上で速い末脚を使いたいはず。
・有利そうに見える馬 →好枠で、先行して速い上がりを使える馬。
また気づいたことなど追記していきます。
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