更新が出来ていなかったのでデータかなり古いです。
コーナー3回。
スタートから最初のコーナーまで約100mしかない。
2コーナーの急カーブを曲がり向正面の途中まで緩くて長い下り坂。
3コーナー手前に小さな上り坂。
3コーナーは下り坂で、残り900m地点付近が最深地点。
4コーナーを経て最後の直線の残り480m地点辺りまで非常に緩やかな上り坂。
残り480m地点から残り260m地点にかけて高低差約2mの坂を駆け上がり、ゴールは平坦。
・全体の高低差 2.7m
・最後の直線 525.9m
重賞は天皇賞秋(G1)、フローラステークス(G2)が行われている。
リステッド競走(L)に指定されているレースはプリンシパルS、白富士ステークス、オクトーバーステークスの3つ。
▽ラップタイム
天皇賞秋
G1 3歳上オープン 定量
2019年
1:56.2 良 16頭
12.8 - 11.4 - 11.5 - 11.6 - 11.7 - 11.6 - 11.3 - 11.1 - 11.3 - 11.9 (35.7-34.3 S)
1着2アーモンドアイ 56ルメール 5-6-5 33.8
2着9ダノンプレミアム 58川田 5-5-3 34.5
3着5アエロリット 56戸崎 1-1-1 34.8
2018年
1:56.8 良 12頭
12.9 - 11.5 - 11.8 - 11.5 - 11.7 - 11.6 - 11.3 - 10.9 - 11.6 - 12.0 (36.2-34.5 S)
1着4レイデオロ 58ルメール 6-5-5 33.6
2着9サングレーザー 58モレイラ 7-7-7 33.4
3着10キセキ 58川田 1-1-1 34.7
2017年
2:08.3 不良 18頭
13.2 - 12.5 - 12.9 - 12.5 - 13.1 - 13.0 - 12.4 - 12.0 - 12.7 - 14.0 (38.6-38.7 M)
1着7キタサンブラック 58武豊 11-5-2 38.5
2着2サトノクラウン 58デムーロ 7-2-2 38.6
3着8レインボーライン 58岩田康 10-12-5 38.7
2016年
1:59.3 良 15頭
13.3 - 12.0 - 11.6 - 11.9 - 12.0 - 12.3 - 12.0 - 11.5 - 11.0 - 11.7 (36.9-34.2 S)
1着8モーリス 58ムーア 5-5-4 33.8
2着12リアルスティール 58デムーロ 10-10-8 33.5
3着14ステファノス 58川田 13-14-14 33.5
フローラステークス
G2 3歳オープン 牝馬 馬齢
2020年
1:58.7 良 17頭
12.5 - 11.3 - 11.3 - 11.6 - 11.9 - 11.9 - 12.5 - 11.8 - 11.8 - 12.1 (35.1-35.7 M)
1着3ウインマリリン 54横山武 4-4-5 35.3
2着7ホウオウピースフル 54レーン 5-4-5 35.3
3着16フアナ 54ヒューイット 10-9-8 35.2
2019年
1:59.5 良 18頭
12.9 - 11.4 - 11.6 - 12.2 - 12.5 - 12.4 - 12.3 - 11.7 - 11.0 - 11.5 (35.9-34.2 S)
1着4ウィクトーリア 54戸崎 12-12-11 33.2
2着2シャドウディーヴァ 54岩田康 7-8-7 33.5
3着9ジョディー 54武藤 1-1-1 34.3
プリンシパルS(L)
3歳オープン 馬齢
2020年
1:59.8 良
13.2 - 11.9 - 11.6 - 12.4 - 12.5 - 12.5 - 11.9 - 11.0 - 10.9 - 11.9 (36.7-33.8 S)
1着1ビターエンダー 56津村 3-3-3 33.5
2着2ポタジェ 56武豊 5-5-5 33.3
3着3ディアセオリー 56大野 3-3-3 34.0
スタートしていきなりカーブ。
ゆっくり発馬しているケースがとても多い。
ちなみに
東京芝1800mとは違うポケットからのスタート。2コーナーに抜けるカーブの角度も全く違う。
複合カーブはスピードが落ちにくく、加えて東京は春も秋も野芝が元気な時期の開催になる。良馬場ならバネが利いていて軽い馬場。
条件が揃うとめちゃめちゃ速い時計が出たりする。
例えば秋なら10月後半~11月前半で良馬場で含水率が低め(東京では11%~12%)とか。
芝を刈るとバネの役割をしているノシバの根元が、蹄と近くなるから良く弾む。
オーバーペースになりやすく、スタートから飛ばしていこうとする馬は近年では目に見えて減少している。
近年の天皇賞秋で前半から大逃げした馬と聞いて思い出すのは1頭しかいないと思う。
2000mに限らず1800mも同様だし、1400mの条件戦などでも12秒後半でのスタートをよく見かける。
ただ、他の距離では2-3F目の位置取りがけっこう忙しいことが多い。2400mでも忙しい。
逆に2000mと、2500mはこの区間も忙しくなりにくい。
2F目ですら11秒後半~12秒台というケースがある。
そのため東京の芝2000と芝2500は、全体の最速も8~9F目であることが多い。
この展開なら必要最低限となるのは、終いの脚。
ラストの加速ポイントが残り3F地点の展開では一瞬の瞬発力を使うタイプでも通用する。
残り4F地点で大小問わず加速が生じる展開では、ラストの脚を長く使う必要がある。
若駒は道中で長めに息を入れてもらえたりするためラスト3Fの競馬になりやすい。
古馬混合は4コーナー出口までにベストな位置を取りに自分から動いて行くような競馬が多いので、ラスト4Fから動きのある展開が中心になりやすいイメージ。
▽展開
上記をザックリまとめると
「ゆっくりスタートし、中盤11秒後半~12秒台(馬場悪化時などは13秒台)で一旦ペースが緩み、8Fまたは9F目に最速ラップがある」
が展開の中心。
細かく分けると
・ラスト3Fが速い
・ラスト4Fが速い
・中盤でスピードが大きく緩む
・中盤も流れるペース
・大きな加速の有無
などがあって、この細かい部分が大事なポイントとなる。
12.8 - 11.4 - 11.5 - 11.6 - 11.7 - 11.6 - 11.3 - 11.1 - 11.3 - 11.9
13.2 - 12.5 - 12.9 - 12.5 - 13.1 - 13.0 - 12.4 - 12.0 - 12.7 - 14.0
12.9 - 11.4 - 11.6 - 12.2 - 12.5 - 12.4 - 12.3 - 11.7 - 11.0 - 11.5
(下線は最速ラップ)
この3つのレースはどれも東京芝2000mで
ハロンごとの数字はレースごとに大きく違っている。
でも内容として考えると、3つとも
「ゆっくりスタートし、中盤でペースが緩み、8-9Fに最速ラップがある」
に当てはまっている。
なので、これが東京芝2000の基本の展開。
上記に当てはまらないケースとしては、フローラS2020などがある。
最速部分が前半にあるので、前傾ラップで、当然だけど全体の上がりが掛かっている。
12.5 - 11.3 - 11.3 - 11.6 - 11.9 - 11.9 - 12.5 - 11.8 - 11.8 - 12.1
ちなみに牝馬はコース問わず、基本の展開に当てはまらない独特の展開になることがよくある。(最近はほとんどなく、牡馬と変わらない展開が増えた)←2025年追記
東京芝2000は
ペースはS~M主体で、Hペースになると内容が変わるというシンプルなコース。
上がり上位の成績はそこそこ良いほう。
ただ、道中の流れによっては、最速を出しても届かないケースもある。
脚質に関しては、スタートゆっくりなことから
コース形態の観点では、上がりの速い先行馬が有利になる。
中盤までゆったりしたペースが続くような流れだったり
中盤で思いっ切りペースが落ちるような時などでは、後方の末脚速い馬も侮れない。
直線では馬場の良いところに付けていたいけど、ほとんどの騎手がそうだからスッと付けるには技術も必要かな。クラスが上がると特に。
騎手の腕はいつでも大事だけど
特にそう思うのが東京芝2400、京都芝2200とかかな。
展開パターンがはっきりしているコースのほうが騎手の腕を問われたりすると思う。
※乗ったことがないので感覚で書いてます。
▽血統
色分け
ヘイルトゥリーズン系(詳細記載なしはサンデーサイレンス系)
大系統ノーザンダンサー系
ネイティヴダンサー系(詳細記載なしはミスプロ系)
ナスルーラ系
エクリプス系
父×母の父
天皇賞秋
2019年
1着 ロードカナロア × サンデーサイレンス
2着 ディープインパクト × Intikhab(ロベルト系)
3着 クロフネ(ヴァイスリージェント系) × ネオユニヴァース
2018年
1着 キングカメハメハ × シンボリクリスエス(ロベルト系)
2着 ディープインパクト × Deputy Minister(ヴァイスリージェント系)
3着 ルーラーシップ × ディープインパクト
2017年
天皇賞2017
1着 ブラックタイド × サクラバクシンオー(プリンスリーギフト系)
2着 Marju(ノーザンダンサー系) × Rossini
3着 ステイゴールド × フレンチデピュティ(ヴァイスリージェント系)
2016年
1着 スクリーンヒーロー(ロベルト系) × カーネギー(サドラーズウェルズ系)
2着 ディープインパクト × ストームキャット(ストームバード系)
3着 ディープインパクト × クロフネ(ヴァイスリージェント系)
フローラステークス
2020年
1着 スクリーンヒーロー(ロベルト系) × Fusaichi Pegasus
2着 オルフェーヴル × キングカメハメハ
3着 ルーラーシップ × ディープインパクト
2019年
1着 ヴィクトワールピサ × ウォーエンブレム
2着 ハーツクライ × Dansili(ダンジグ系)
3着 ダイワメジャー × Monsun(Blandford系)
プリンシパルS
2020年
1着 オルフェーヴル × Afleet Alex
2着 ディープインパクト × Awesome Again(ヴァイスリージェント系)
3着 サムライハート × ソウルオブザマター(テディ系)
▽向いているかも知れない血統
・ 母の父ヴァイスリージェント系
・サンデーサイレンス系 × ミスプロ系
・ミスプロ系 × ヘイルトゥリーズン系
▽まとめ
・コーナー3回。スタートから最初のカーブまで100mくらいしかない。
以前はスタートから全力で位置を取ってたけど、近年は芝が速いのでオーバースピードになるのを避けているのか、スタートはゆっくりなケースが目立つ。G1でも13秒台でスタートしてる時がある。
・最も多い展開内容は、「ゆっくりスタート →中盤緩む →ラスト速い」。(たまに前半と後半が逆になる)
若駒のほうが中盤緩む区間が長め。
・複合カーブでコーナリングの前後でもスピードが落ちにくい。条件が揃うと凄まじく速い時計が出る。
・基本的な展開ではラップタイムの最速が8-9F目になる。終いの脚が必要。
・ラスト3F加速、またはラスト4F加速のケースが中心。加速の大小は不問。
前者は瞬発力を生かせる展開もあり、後者はトップスピードを長く持続したい。
・有利そうに見える馬 →速い上がりを出せる先行馬。
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