外回り。

・向正面、2コーナーを出た辺りからのスタート。
・コーナー2回。
・スタートから最初のカーブまでが長い直線で、その途中から3コーナーにかけて高低差4.3mの上り坂。

坂の頂上は3コーナーに入って40mほど進んだ地点付近。
ここからゴールまで残り820mくらい。

頂上を迎えるとすぐに下り坂。
急な下り→緩やかな下り。
最深地点は最後の直線の、ゴール前230mほどの地点。

最後の直線
Aコース 403.7m
BCDコース 398.7m



京都なのでやっぱり急坂が大きな特徴であり、レースの流れを左右するポイントとなる。

もう1つの特徴は
坂を利用して勢いをつけた時に、最後の直線入り口で馬群が内と外にバラける事。



重賞はスワンステークス(G2)、京都牝馬ステークス(G3)、ファンタジーステークス(G3)が行われるほか、
安土城ステークス(L)、橘ステークス(L)、紅梅ステークス(L)、もみじステークス(OP)と、3つのリステッド競走を含むオープンレースが開催されている。

また、条件戦についても
渡月橋ステークス(4歳上3勝クラス)、斑鳩ステークス(同)、朱雀ステークス(同)など、好メンバーが揃うレースが多い。
渡月橋Sではモズアスコット等を、斑鳩Sではブルーメンフラットを輩出している。




▽ラップタイム

スワンステークス
G2 3歳上オープン 別定
2019年
1:21.3 稍重 18頭
12.1 - 10.8 - 11.7 - 11.7 - 11.5 - 11.7 - 11.8 (34.6-35.0 M)
1着17ダイアトニック 56スミヨン 12-11  33.6
2着10モズアスコット 57岩田康 10-9  33.8
3着8マイスタイル 56田中勝  6-5  34.0

2018年
1:21.5 良 11頭
12.4 - 11.1 - 11.2 - 11.3 - 11.9 - 11.5 - 12.1 (34.7-35.5 M)
1着8ロードクエスト 56Mデムーロ 10-10  34.2
2着10モズアスコット 58ルメール 7-8  34.5
3着5グァンチャーレ 56古川 5-4  35.1

2017年
1:22.4 重 18頭
12.2 - 11.0 - 11.7 - 11.7 - 11.7 - 11.9 - 12.2 (34.9-35.8 M)
1着3サングレーザー 54Cデムーロ 12-9    34.8
2着4ヒルノデイバロー 56四位 3-3  35.5
3着2レッツゴードンキ 54岩田康 7-5  35.5

京都牝馬ステークス
G3 4歳上オープン 牝馬 別定
2020年
1:23.2 重 17頭
12.5 - 11.8 - 11.7 - 12.4 - 11.5 - 11.4 - 11.9 (36.0-34.8 S)
1着17サウンドキアラ 55松山 4-7  34.5
2着9プールヴィル 55岩田康 4-2  34.9
3着6メイショウグロッケ 54大野 6-5 34.9

2019年
1:21.0 良 17頭
12.2 - 11.2 - 11.3 - 11.6 - 11.8 - 11.0 - 11.9 (34.7-34.7 M)
1着10デアレガーロ 54池添  7-6  34.2
2着15リナーテ  54武豊 11-11  33.9
3着13アマルフィコースト 53坂井 2-2  34.7

2018年
1:23.0 良 12頭
12.4 - 11.4 - 12.3 - 12.2 - 11.8 - 11.3 - 11.6 (36.1-34.7 M)
1着8ミスパンテール 55横山典 6-6  34.1
2着10デアレガーロ 54池添 10-10 34.0
3着12エスティタート 53武豊  8-9 34.1

ファンタジーステークス
G3 2歳オープン 牝馬 馬齢
2019年
1:20.7 良 15頭
12.0 - 10.7 - 11.0 - 11.9 - 11.7 - 11.5 - 11.9 (33.7-35.1 H)
1着6レシステンシア 54北村友 2-2  34.9
 2着12マジックキャッスル 54戸崎 11-9  34.6
3着14クリアサウンド 54松山 6-8  34.9

2018年
1:21.8 良 9頭
12.4 - 11.3 - 11.8 - 12.1 - 11.5 - 11.3 - 11.4 (35.5-34.2 S)
1着4ダノンファンタジー 54川田 6-6  33.8
2着1ベルスール 54田辺  4-4  34.3
3着3ジュランビル 54和田 2-1  34.5

猫しっぽ猫からだ猫からだ猫からだ猫からだ猫からだ猫からだ猫からだ猫からだ猫あたま





▽展開
スタートから最初のカーブまでが長い直線であることと、300mほどで坂の上りに差し掛かるので、ゆっくりスタートして2F目もしくは2-3F目で速くなる。

そのまま速い時計で進む展開と、道中でスピードの緩む展開がある。


上がり上位の成績は悪くない。

ラストの脚が必要になるので、
芝のコンディションに偏りがある時は、馬場の良いところをキープしている馬が良さそう。




・道中でスピードが大きく緩む展開
基本的には3Fまたは4Fで、11秒後半または12秒台まで大きく減速するケースが多い。
心情的にも、坂越えは丁寧に進みたいのかも知れない。

12.0 10.7 - 11.0 - 11.9- 11.7 - 11.5 - 11.9
12.4 - 11.4 - 12.3 12.2 - 11.8 - 11.3 - 11.6 

減速が大きいので、脚を残しつつうまく立ち回った馬が有利になる。

サバイバル的な要素はあまり無いけど、最後の直線では
・前で粘る馬
・まくり気味に位置を上げてきた馬
・敢えてひと呼吸入れてから仕掛ける馬
の激しい攻防が見られる。


こちらの展開内容としては、マイル~1800mに近いものがある。
道中一旦緩むという観点だけど。

この場合、マイル実績があるほうがレースをしやすい。


スピードの緩み方としては、スワンステークスなどは緩む時でも11秒後半がメイン。
重馬場でも11秒後半で進んでいる。

2歳戦は12秒台まで落とすケースがちらほら見られる。

京都牝馬Sも、道中で12秒台の展開がある。
牝馬の場合、速い時は本当に速いんだけどね。
1600m以上の実績馬の出走が多く、スプリンターの参戦が少ない事が関係しているのかも知れない。
強いスプリンターにはこの時期、他の選択肢があるからかな。




・道中スピードが緩まない時
例えば先行型のスプリンターが多く参戦していたり、前の馬が勢いをつけて坂を越えるタイプだったり
要因は色々あるけど、スピードの緩まないレースも存在する。

スワン2018
12.2 - 11.2 - 11.3 - 11.6 - 11.8 - 11.0 - 11.9 (34.7-34.7 M)
1着10デアレガーロ 54池添  7-6  34.2
2着15リナーテ  54武豊 11-11  33.9
3着13アマルフィコースト 53坂井 2-2  34.7
安土城S(L)
2019 1:19.6 良
12.1 - 10.5 - 11.3 - 11.4 - 11.5 - 11.3 - 11.5 (33.9-34.3 M) 56.8-57.6
1着7ダイアトニック  8-7  33.7
2着6リバティハイツ 11-11  33.4 
3着3リライアブルエース 8-7  33.9
朱雀S(3勝クラス)
2019 1:20.4 良
12.2 - 11.5 - 11.0 - 10.5 - 11.2 - 11.4 - 12.6 (34.7-35.2 M) 56.4-56.7
1着7レインボーフラッグ  11-8  33.4
2着10グランドロワ  1-1  35.2
3着5エンゲルヘン   2-2  34.2


安土城S2019は小倉芝1200mみたいな急流。
先行勢は壊滅した。

朱雀S2019は逃げたグランドロワが4F目で加速。後続の脚を早めに封じて粘り切る作戦かな?
それでも1頭すごい脚で差してきている。

3勝クラス(1600万下)でも、中盤が速い展開ではスワンSと変わらないレース内容になる。
ラストの脚も遜色ない。


こちらの展開はサバイバルレースもけっこう多い。
逃げや先行がバテてしまうケースも少なくはない。

4角を経て最後の直線に入った時に馬群が内と外にバラけて広がるんだけど、スピードが速いほうがそのバラける度合いも大きいと思う。

そのため4角後方の馬でも前が開けて進路を取りやすく、ラストは切れる脚を生かせる。
前の馬の脚が止まる展開なら差しのワンツースリーも起こり得る。


こんな流れでも脚が止まらない逃げ馬もいるんですけどね。

スワン2014
1:20.3 良 13頭
12.4 - 11.2 - 11.5 - 11.3 - 11.2 - 11.0 - 11.7 (35.1-33.9 S)
1着11ミッキーアイル 57浜中 1-1  33.9
2着12サンライズメジャー 56池添 7-5  33.4
3着5フィエロ 56福永 9-10  33.2

他の先行勢の脚が止まるような締まった展開で1頭だけ脚を伸ばし
サンライズメジャーとフィエロの猛追を1/2馬身凌ぐという芸当を3歳(当時)でやってのけた。



そういえば
今も京都芝1400mの内回りって開催されているのかな?
りんどう賞もいつの間にか外回りに変わっていたし‥‥

余談ついでに言うと
内回りの方では逃げ先行馬が断然有利だった気がする。
内回りに関しては分析をしたことがないコースなので、気のせいだったらごめんね。




▽血統
色分け
ヘイルトゥリーズン系(詳細記載なしはサンデーサイレンス系)
ノーザンダンサー系
ミスプロ系
ナスルーラ系
セントサイモン系

父×母の父 で記載

スワンS
2019年
1着 ロードカナロア × サンデーサイレンス
2着 Frankel(サドラーズウェルズ系) × Hennessy(ストームバード系)
3着 ハーツクライ × フォーティナイナー
2018年
1着 マツリダゴッホ × チーフベアハート(ダンジグ系)
2着 Frankel(サドラーズウェルズ系) × Hennessy(ストームバード系)
3着 スクリーンヒーロー(ロベルト系) × ディアブロ(Halo系)
2017年
1着 ディープインパクト × Deputy Ministar(ヴァイスリージェント系)
2着 マンハッタンカフェ × Go For Gin(リボー系)
3着 キングカメハメハ × マーベラスサンデー
2014年
1着 ディープインパクト × Rock Of Gibraltar(ダンジグ系)
2着 ダイワメジャー × Deputy Minister(ヴァイスリージェント系)
3着 ディープインパクト × Danehill(ダンジグ系)

京都牝馬S
2020年
1着 ディープインパクト × アグネスデジタル
2着 Le Havre(レッドゴッド系) × Kendargent(グレイソヴリン系)
3着 メイショウサムソン(サドラーズウェルズ系) × マンハッタンカフェ
2019年
1着 マンハッタンカフェ × Souvenir Copy
2着 ステイゴールド × Orpen(ダンジグ系)
3着 ダイワメジャー × High Chaparral(サドラーズウェルズ系)
2018年
1着 ダイワメジャー × シンボリクリスエス(ロベルト系)
2着 マンハッタンカフェ × Souvenir Copy
3着 ドリームジャーニー × トニービン(グレイソヴリン系)

ファンタジーS
2019年
1着 ダイワメジャー × Lizard Island(ダンジグ系)
2着 ディープインパクト × シンボリクリスエス(ロベルト系)
3着 キズナ × Smart Strike
2018年
1着 ディープインパクト × Not For Sale(グレイソヴリン系)
2着 スウェプトオーヴァーボード × サンデーサイレンス
3着 キンシャサノキセキ × Deputy Ministar(ヴァイスリージェント系)

安土城S 2019年
1着 ロードカナロア × サンデーサイレンス
2着 キングカメハメハ × Dubawi
3着 ディープインパクト × Unusual Heat(ヌレイエフ系)

朱雀S 2019年
1着 ジャングルポケット(グレイソヴリン系) × ダンスインザダーク
2着 ダイワメジャー × フォーティナイナー
3着 マツリダゴッホ × Rahy(レッドゴッド系)




▽向いているかも知れない血統
ダイワメジャー × ダンジグ系などノーザンダンサー系
サンデーサイレンス系 × ミスプロ系ストームキャット系



▽まとめ
・コーナー2回。スタートから最初のカーブまでが長く、最後の直線は短め。
・展開としては坂の下りの最初か、もしくは4コーナー前後でスピードが緩むケースが中心。道中全く緩まない展開もある。
・スワンSに関しては、どこかで緩む展開でも11秒後半までという事が多く、基本的に締まった内容。
・2歳戦や京都牝馬Sでは中盤12秒台まで減速している年もある。
・道中スピードが緩まないケースでは、3勝クラスの条件戦であっても、G2と差のないレース内容になる事がある。
・4角の出口で馬群が広がるので、差しも届く。中盤速いラップタイム等で前の馬の脚が止まるような流れなら4角後方のワンツーもありうる。
・坂の下りをうまく利用した逃げ粘りも結構ある。全体的には差し切られて2着や3着というケースが多いものの、スワンSでの逃げ切り勝ちもある(ミッキーアイル、コパノリチャードなど)
・どちらにしろラストの脚は必要になるので、芝コンディションの内外の差がある時は特に、うまく立ち回って馬場の良いところをキープ出来そうな馬は良さそう。
この点は京都コースでの騎乗機会の多い騎手に分がある気がする。
・リピーターけっこう多い。
・有利そうに見える馬 →展開に左右されない器用なタイプの、末脚のしっかりした馬。中盤が緩む展開ならマイル実績馬。



また随時、追記等します。







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